2024.1.4 奄美群島4島めぐりの旅【3日目】

2024年の最初の旅は、前年の沖縄本島と大東島の旅に続き、南の島へ。沖縄本島奄美大島の間にある、奄美群島の島を巡ります。飛行機輪行で自転車も持ち込み、島めぐりには万全の体制で上陸します。

3日目の午前中は引き続き与論島を自転車で周り、昼のフェリーで沖永良部島へ。和泊港近くに宿を取りました。

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7時半、与論島で迎える朝。窓を開けても寒さは感じない、心地よい朝焼けです。
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塀の上に島民ネコを発見。
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与州旅館の朝ごはん。普通の和朝食ですがそれが一番ですね。もちろん美味しいです。
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大きめの民宿でした。夜の間、自転車は右側の軒下に置いておきました。
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与論銀座通り。奄美群島では「あましん」は尼崎信用金庫ではなく、奄美大島信用金庫なんだと知った兵庫県民。新鮮な驚きでした。
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引き続き与論島サイクリング。昨日行けなかった場所を自転車で周ります。
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与論島はビーチを周るのが一番の楽しみ方ではないでしょうか。泳げない冬でもです。海岸へ向かう道は緩やかに下っていて分かりやすい。
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与論島の東側、黒花(くるぱな)海岸。雲が多い天気でもこの海の青さ。なかなか衝撃を受けました、これがヨロンブルーかと。

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バナナ畑を横目に次のビーチへ。
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細い道を抜けるとヨロンブルー。船倉海岸と大金久海岸の中間あたり、地図には無い道ですが、海岸へ続いていました。
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砂浜に出るとこの絶景。正面の沖合には、春から秋の干潮時に現れる幻のビーチ、百合ヶ浜があります。
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砂浜の手前に、海沿いに展望台へ向かう遊歩道がありました。またこの日最初の観光客に遭遇。これまでのビーチはどこも絶景を貸切でした。
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冬でもハイビスカスが咲きまくっています。

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展望台からの眺め。
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海を眺めていると、沖縄本島がうっすら見えているのに気付きました。与論島沖縄本島は、直線距離で約22kmのこと。
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与論島で一番高い所へやってきました。
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高台に沿って石垣が築かれています。これはかつて今帰仁を中心に沖縄本島北部を治めていた北山王が築いた琉球式の城郭「与論城」です。
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与論城跡には、地主神社琴平神社が祀られています。こんな暖かい気候の中での初詣は初体験。家族みんなで参拝に来る島の方の姿もありました。
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与論島最後に立ち寄ったのは、港近くのヨロン駅。島に鉄道はありませんが、国鉄周遊券指定地になり、観光PRのため町が設置したそうです。ちなみに路線名は「天の川銀河鉄道本線」、隣の駅は沖縄と鹿児島を示しています。
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午前中いっぱい、島を回って11時半に港へ。埠頭にあるこのコンテナがマリックスラインの事務所で、ここで乗船券を買います。旅客の待合室は無く、あずまやが1つあるのみ。

出港20分前でも船の姿がなく、港に来る人もまばらで戸惑いましたが、少し遅れて到着とのことでした。
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運賃は2等1470円から奄美群島間割引で800円引き、670円でした。自転車は輪行袋に入れて無料で乗船可能。
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与論港へいよいよ着岸する、クイーンコーラルクロス号。180度方向転換して着岸するため、迫力ある動きが見られます。
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12:10ごろ、20分遅れて与論港を出港。

前日に到着した時は、与論島から乗船する人と見送りの人で沢山の人出がありましたが、今日は与論からの乗船は数人だけでした。

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船上から与論島に別れを告げます。

出港してしばらくすると、船がうねるような上下動を始めました。船尾のデッキから景色を眺めていると、船が傾くあまり壁にぶつかるくらいでした。島の方が言うには、これでもまだ揺れない方とのこと。
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14時ちょうどに沖永良部島和泊港に着岸。時刻表では14:10着なので早めに着いたようです。与論からの乗船は僅かも、和泊から乗り込む人多数。島によって帰省する日が違うのでしょうか?気になるところです。
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和泊港に停泊するクイーンコーラルクロス号。
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自転車を組み立てて、さっそく和泊の市街地に取った宿へ。商店街やビルがあり、沖永良部島一番の市街地を形成していました。

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今日の宿「47ホステル沖永良部」に到着!無人チェックイン・チェックアウトが特徴のゲストハウスです。Booking.comからの予約で、1泊2755円。離島でこの値段で泊まれるのはかなり助かります。
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2階がゲストルームで、個別にベッドとロッカーがあります。その他、小さめの共用スペースと、洗濯コーナーがありました。キッチンは1階の玄関すぐで、食器や給湯器が使えました。
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ゲストハウス裏の道には、我らが阪神タイガースの日本一記念の横断幕が掲げられていました。近本選手が毎年1月に自主トレで訪れているのが、ここ沖永良部島なのです。あと数日遅ければ滞在と重なっていました。
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島の山側にある、和泊町歴史民俗資料館へ。写真左に伝統的な民家、右奥が資料館の建物です。
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資料館の中でもメイン展示ともいえるのが、沖永良部島名産の「えらぶゆり」に関するもの。島を代表する農作物として盛んに栽培されていますが、長い歴史があり、100年前から行われています。戦時中は輸出が途絶え栽培も禁じられていたものの、島の人は球根を守り、戦後は重要な特産品となっているそうです。
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資料館を一通り見学した後は、自転車には厳しい急坂を登って越山公園へ。越山の山頂から島の北部を一望。沖永良部島の最高峰は南部の知名町にある大山ですが、眺望の良さから越山が、しま山100選に選ばれています。
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山頂の展望台付近には二等三角点があります。

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越山を下る途中、島南部の大山が西日に照らされていました。16時半頃ですがまだ明るいです。
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坂の途中に突然とても立派な石積みが現れました。これは地元では「ウファ」と呼ばれる、14〜15世紀に島を治めていた「えらぶ世名主」の墓とされます。
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世名主の墓は、奄美群島の中でも随一の大きさの古墓とされ、墓室を覆うように斜面にそびえる石垣は、正面の参道から見るとまるで見ている自分まで包み込まれそうな迫力があります。石垣は沖縄本島首里城近くの玉陵(たまうどぅん)と同じく、琉球石灰岩を用いて造られているそうです。
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ここで知り合いの方が紹介してくれた、地元の方のお宅にお邪魔しました。お正月ということで、島の伝統的な料理やお菓子をいただきました。ソデイカのお刺身も美味しく、最後はご飯まで出していただき予定外の晩ごはんとなりました。
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暗闇に輝くドラッグストアモリ。ここで飲み物やお菓子、朝ごはんを調達。和泊市街地では一番遅くまで空いているお店です。
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今日の宿、47ホステルに戻ってきました。自主トレを行う近本選手パネルの出迎えあり。

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与論島での自転車走行ログ

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沖永良部島での自転車走行ログ

2日目の走行距離:38.51km

旅の合計:69.87km

 

(3日目おわり)

(4日目へつづく)

2024.1.3 奄美群島4島めぐりの旅【2日目】

2024年の最初の旅は、前年の沖縄本島と大東島の旅に続き、南の島へ。沖縄本島奄美大島の間にある、奄美群島の島を巡ります。飛行機輪行で自転車も持ち込み、島めぐりには万全の体制で上陸します。

2日目は那覇からフェリーで与論島へ。島を自転車で周った後、与論島で1泊します。

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6時に宿「THE KITCHEN HOSTEL AO」を出発。ゆいレール旭橋駅が見えます。南国の那覇といえど朝は冷えますね。
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10分とかからず那覇港に到着。まずは乗船券の入手。年末年始休みを忘れていて、予約はしていませんでしたが無事購入出来ました。近くのローソンで朝ごはんを調達し、自転車は輪行袋に入れて乗船。那覇奄美群島〜鹿児島間のフェリーを運航している、マルエーフェリー・マリックスライン共に輪行自転車の持ち込みは無料です。ただ長いタラップを上り下りするため、絶対に落とさない覚悟と他の乗客への気配りが必要です。乗ってしまえば大きな荷物を置けるスペースもあり、快適な船旅です。
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2等は雑魚寝の部屋でした。下りる港ごとに部屋が割り振られていて、各部屋スペースには余裕がありました。コンセントも部屋にいくつかあります。

追加で寝台料金を払えば、2段ベッドの部屋に変えることも出来るようですが、那覇奄美群島間は明るいうちの移動のため、鹿児島発着の乗客向けでしょうか。
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朝ごはん。ローソンでは沖縄限定のおにぎりも売っていました。ジューシーとは去年の沖縄旅でハマった炊き込みご飯です。
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日の出が近づく中、7時ちょうどに那覇港を出港。この時期の沖縄の日の出は7時台です。
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朝ごはんを食べ終わり、部屋で一眠りすると、沖縄本島北部の本部港に着いていました。去年の旅では本部のゲストハウスに泊まり、翌日今帰仁城へ行きました。
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本部出港から30分後くらい、伊江島が見えました。突き出た城山が目立ちます。

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こちらは伊是名島伊平屋島。右側の細長い方が伊平屋島です。どちらも今帰仁村の運天港から島へ行く船が出ています。
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沖縄本島最北端の辺戸岬。まもなく沖縄県と鹿児島県の県境を通過します。奄美群島の島は全て鹿児島県に属していますが、古くから沖縄・琉球との繋がりもありました。
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那覇→与論の乗船券。5時間乗る距離で3510円なら結構安いような気がします。海上からの風景のおまけもあります。
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12時に与論島与論港に到着。帰省で島を離れる人たちと入れ替わりに下船しました。船に乗る人、見送る人で賑わっていました。
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船は12:10に沖永良部島へ向けて出港。神戸の自宅を出発して20時間、自転車と共に与論島へ上陸出来ました。
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港の入口では「ウェル亀」が出迎えてくれました。
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港の近くには与論空港。近くにはホームセンターもあります。

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ちょうど離陸する所でした。
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与論島のしめ縄は長い紐からハの字に飛び出た形が基本のようです。ほとんどの家で玄関、門に飾っていました。
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曇っていてもこの鮮やかな青です。
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島の風景はサトウキビ畑が
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ハト湖から見た海。ここの海が一番綺麗に見えました。雲は黒っぽくなり、雨が降りそうな雲行きですがそれでも海は鮮やかでした。
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前の写真から反対側を眺めた様子。こちら側の砂浜も綺麗でした。
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赤崎岬のお食事処にて、遅めのお昼ごはん。もずくがのった磯香そばにしました。
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島バナナもいただきました。
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強風にさらされるサトウキビ。そばを食べ終わるぐらいで雨が降り出し、風も強く荒れた天気になりました。一旦港の公園で雨宿りし、雨雲レーダーも見てこれからの行動を思案。

与論島は一周22kmの小さな島で、宿まで5km程度なので鍾乳洞を見学してから、濡れるのを覚悟で宿へ向かうことにしました。
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赤崎鍾乳洞は赤崎岬近くにあり、南大東島の星野洞と同様に、個人所有の鍾乳洞でした。

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入場料500円を払って懐中電灯を受け取り、いざ入洞。

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一番奥は外に通じていました。こちら側からの出入りは出来ません。

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本日の宿「与州旅館」に到着。貼られたヨロン島ポスターが良い味を出しています。「遥か日本の南に魂の澄む島がある」
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宿のある茶花集落はスーパーと何軒か飲食店もある、島の中心街です。晩ごはんは「泰斗寿司」へ。
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夜でも定食があり、寿司定食をいただきました。天ぷらも握りも美味しいです。お店の席は空いていたものの、島の方が何人もお寿司の受け取りに来られていました。
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スーパーの駐車場にはクリスマスツリーあり。島の道路は街灯がないため、周りは真っ暗です。

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夜になって雨は止みましたが、まだ風はかなり強く肌寒く感じました。大通りの日の丸もバタバタ音を立てて飛ばされそうになっていました。
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本日の宿「与州旅館」の外観です。与論島には何軒か民宿があります。1泊朝食付きで4500円、部屋はテレビとエアコン付きで風呂トイレは共同でした。朝食の有無は選べるようです。
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エビスビールと綾鷹は、ウェルカムドリンクとしておかみさんからいただきました。その他、島のスーパーで買ったブルーシールアイス、サーターアンダギー、島ラムネと共に夜食にしました。

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与論島での自転車走行ログ

2日目の走行距離:25.25km

旅の合計:31.36km

 

(2日目おわり)

(3日目へつづく)

2024.1.2 奄美群島4島めぐり自転車旅【1日目】

2024年の最初の旅は、前年の沖縄本島と大東島の旅に続き、南の島へ。沖縄本島奄美大島の間にある、奄美群島の島を巡ります。飛行機輪行で自転車も持ち込み、島めぐりには万全の体制で上陸します。

1日目は自宅のある神戸から飛行機で那覇へ飛び、翌朝発の船に備えて那覇市内に泊まります。

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夕暮れのなか神戸空港に到着。那覇ゆきの早い時間の便は既に高くなっていたため、のんびりの出発となりました。お正月気分なのでこれも良いですね。

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今回の旅も、行き帰りはいつも通りスカイマークにお世話になります。
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自転車とキャリアは預け荷物のため、ヘルメットをぶら下げて搭乗。荷物はかなり減らしました。

神戸17:35 → 那覇19:50 SKY597便

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離陸後すぐ、淡路島上空を越えているところ。淡路サービスエリアの観覧車が見えます。

いつも通りコーヒーサービスがあり、ウトウトしているとすぐ着陸体制に入りました。窓から街の灯りが見えないまま、突然滑走路が見えて着陸。

自転車は預けた状態のまま、係の方にカートで運んできてもらえました。軽く状態を確認しても問題はなさそう。
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ゆいレール那覇空港駅。翌朝のフェリーも輪行のため、組み立てず輪行のまま宿へと思っていましたが、異常な混雑で諦めました。ゆいレールは20時台でも12分間隔の上、羽田空港の事故で空港に足止めになった人で混乱していました。

仕方なく駅の下の道路脇で自転車を組み立て、宿をとった市街地へ走り出しました。空港から5km程度なので、すぐ着く距離ではあります。
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道中、何だかゴツい船がいると思ったら、米軍の那覇軍港でした。対岸は那覇港で、明朝乗る船のターミナルがあります。

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きらびやかな那覇バスターミナルに到着。昨年の旅は路線バスの3日間乗り放題パスを買って、世界遺産のお城を巡りました。1階が路線バス乗り場で、各地へ向かうバスが発着します。
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バスセンター横にある、沖縄県営鉄道那覇駅の転車台跡にて。

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宿は旭橋駅最寄りのゲストハウス「THE KITCHEN HOSTEL AO」です。去年も1泊目に泊まったゲストハウスで、綺麗でなかなか良かったので同じ宿にしました。Booking.comからの予約で1泊2187円。
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ベッドはカプセルタイプで2段になっていて、決して狭くはない幅です。鍵がかかる細長い縦型ロッカーと、1階のフリースペースにウォーターサーバーがあります。
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かなり遅い晩ごはんとなりましたが、宿近くの「琉球麺屋かりゆしそば」にてソーキそばをいただきました。軟らかくて美味しいソーキでした。島とうがらしのスパイスもいいですね。

食べるとすぐ宿に戻り、7時発の船に合わせて早起きに備えました。

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1日目の走行距離:6.11km

 

(1日目おわり)

(2日目へつづく)

2023.1.9 琉球城めぐりと大東島の旅 【7日目】

今年の正月旅は、一人旅では初となる沖縄へ。

6泊7日の行程で、以前から行きたかった日本100名城のお城めぐりと、到達難易度の高い離島、北大東島南大東島へ向かいました。

最終日、7日目は豊見城公園と琉球城めぐりの最後に中城城、識名園へ。夜まで沖縄を楽しんで帰りました。

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朝ごはんは沖縄バヤリースと、ぐしけんパン。
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バスの3日乗車券に付いていた、ゆいレール1日券を入手。市街地から那覇空港の移動に便利です。路線バスは時間がかかるものの、行きたかった場所は周れたのでいい選択でした。

旭橋9:15 県庁前9:17 てだこ浦西ゆき

県庁前9:25 奥武山公園9:30 那覇空港ゆき


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奥武山(おうのやま)公園の野球場「沖縄セルラースタジアム那覇」毎年何試合かプロ野球も開催されます。

軍桟橋10:04 宇栄原団地前10:09 98 豊崎美らSUNビーチ前ゆき


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奥武山公園からバスで少し、海軍壕公園へ。左の塔は海軍戦没者慰霊塔。右の建物が旧海軍司令部壕の資料館です。
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海軍壕の内部。手掘りの跡が今も残ります。第二次世界大戦時に海軍の司令所を置くため、人力で掘られた地下空間です。沖縄本島での戦闘が激化し、壕内で多くの方が命を絶たれました。

海軍壕は戦後しばらく放置されていたところ、1970年に壕の一部が整備、公開され現在に至っています。決して軽い気持ちで行ける場所ではありませんが、沖縄にはこんな場所、歴史があると知ることも大切だと考えます。

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バスに乗るとステップ付き、後ろ乗り前降りの懐かしいバスでした。運転手さんのアナウンスが名調子でした。
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これも懐かしい押しボタンを発見。押すと中の電球が光る風情あるタイプです。

豊見城公園前11:30 那覇バスターミナル11:40 446 那覇バスターミナルゆき


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お昼は沖縄そばGoogleマップで評判の良さそうなお店を調べて行きました。炊き込みご飯・ジューシーも美味しい。どちらも優しい味なので、毎日でも食べられそうです。
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旅先では、道路の青看板で知らない地名を眺めるのが楽しみです。

沖縄タイムス前12:23 石平13:03 23 具志川バスターミナルゆき

若松公園13:23 中城城跡13:30 北中城村コミュニティバス

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那覇の市街地から1時間、琉球城めぐりのラスト、中城城(なかぐすくじょう)に到着。琉球王国・護佐丸のグスクで、沖縄のグスクの中で最も遺構が残っているといわれます。日本100名城の1つ。
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御當蔵火神(うとぅくらひぬかん)、首里の王を拝む首里遙拝所です。
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かなりの高台にあります。
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立派な三の郭の石垣。

伊舎堂15:00 与儀15:50 30 那覇バスターミナルゆき


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与儀公園のSL、D51222号機。

鉄道が無かった沖縄に、なぜ蒸気機関車があるのか不思議ですね。これは本土復帰後、沖縄の子どもたちに本物の蒸気機関車を贈ろうと、当時の国鉄職員の方たちの努力があり、鹿児島から遠路600km船に揺られてやって来たそうです。塗装も綺麗で、今でも大切にされていることがよく分かります。

赤十字病院前16:15 識名園前16:25 2 新川営業所ゆき

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城めぐりの最後に、琉球王朝の別荘だった識名園へ。
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日本庭園にも似ていますが、南国の植物の違いなのかどこか雰囲気が違っています。
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夕方で風もなく、程よい気温で気持ちよく散策できました。訪れる人もまばらで穴場かもしれません。近くに住んでいたら日々の散歩に訪れたいくらいです。
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識名園の中で小高くなった丘から、街並みを望む。マンションが多く、本州でもよく見られるベッドタウンの雰囲気があります。

識名園前17:30 パレットくもじ前17:46 4 おもろまち駅前広場ゆき


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バスで市街地へ戻り、スーパーでお土産用に沖縄を感じるものを色々物色。サーターアンダギーのもとは外せなかった。島とうがらしも購入。
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沖縄最後のご飯は、街角の食堂へ。
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チャンプルー定食。やや塩気が強い味付けさえ、風情を感じます。値段のわりになかなか悪くない。500円くらいだったような。

旭橋19:06 那覇空港19:18 那覇空港ゆき


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いよいよ帰る時が来ました。沖縄へは初の一人旅でしたが、お城めぐりに離島とたくさん楽しめました。また、1月でも半袖で過ごせる暖かい気候はやはり魅力的。来年も来ようと計画中です。
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機内でも最後まで沖縄を感じつつ、神戸へ帰りました。

那覇(OKA)20:05 神戸(UKB)21:55 スカイマーク(SKY)598便
 
神戸空港22:11 三宮22:30 三宮ゆき
(7日目おわり)
【完】

2023.1.8 琉球城めぐりと大東島の旅 【6日目】

今年の正月旅は、一人旅では初となる沖縄へ。

6泊7日の行程で、以前から行きたかった日本100名城のお城めぐりと、到達難易度の高い離島、北大東島南大東島へ向かいました。

6日目は前日から引き続き、今帰仁城、勝連城と琉球の名城を巡ります。

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本部町のゲストハウス「なんで家ねん」からスタート!本部は静かな港町で、よく眠れました。
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近くの渡久地バス停から、路線バス乗り放題の旅2日目がスタート。

渡久地7:45 今帰仁城跡入口8:00 65 名護バスターミナルゆき


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バス停から案内板をたどっていくと、昔からの今帰仁城へ向かう道が残されていました。お城へは車道もありますが、バスで来たなら断然こちらがオススメです。
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道中には見晴らし台の跡地も。石垣が残っています。
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今帰仁城跡に到着!

世界遺産に指定されている、沖縄の5つの城の中では、一番北にあります。沖縄本島北部地域を治めていた、北山の国王・北山王の居城でした。中山王に滅ぼされ、琉球王国となった後も監視および統治の場として利用されました。
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主郭からは海が一望できます。また、波のようにうねる石垣も見どころです。本州の城と同じように、築城技術の高さを感じます。
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城内ではもう桜が咲いていました。
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内陸側では、自然地形を活かした部分もあり、谷もありました。
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連なる石垣を眺めて…
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自然の岩を切り刻んだままのような部分もあります。本州の日本式の城ではなかなか見ないような気がします。
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今帰仁城の入口にある今帰仁村歴史文化センターも見学。写真は岩手県からの奇跡の漁船。東日本大震災で行方不明になってしまった漁船が、7年ぶりに今帰仁村の沖で発見されたそうです。

見学後はまた城跡入口バス停へ、天気も気持ち良く、道中ワンカップ泡盛を引っ掛けました。

今帰仁城跡入口11:00 名護十字路11:33 65 名護バスターミナルゆき


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沖縄らしい海と空の青、バスの車窓からでも十分楽しめます。

今帰仁城から30分ほどで名護に到着。
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なぜか雪だるまがいる、名護市営市場でお昼に。
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市場の2階「さくら食堂」にて、ふーちゃんぷるー定食@830円。ちゃんぷるーはもちろん、汁物代わりの沖縄そばと、冷えたぜんざいも美味しかったです。

名護からは、うるま市街地でバスを乗り継いで勝連城へ。名護からうるままでの道中は峠越えもあり、その区間だけ本州の路線バスの雰囲気でした。

名護十字路12:08 赤道十字路13:40 77 那覇バスターミナルゆき

赤道十字路13:57 勝連城跡前14:10 52 屋慶名バスターミナルゆき


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勝連城の復元模型。

勝連城跡は、城跡のすぐ近くがあまわりパークとして整備されていて、歴史を伝える博物館で地元中高生のライブパフォーマンス「肝高の阿麻和利」を観ることが出来ます。パフォーマンスは阿麻和利を中心とした当時の歴史を伝えるもので、なかなか良いものでした。
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この人が阿麻和利、勝連城主として勝連半島一帯を治めていました。

あまわりパークから城跡までは、電動カートに乗せてもらって登ることができます。カートの運転手の方の息子さんが、パフォーマンスに出演されていて、地元の中高生にとって出演することはとても名誉なことだそうです。
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電動カートで二ノ丸まで上がり、そこから本丸の石垣を一望。

青空にバランスの整った本丸石垣。この眺めは沖縄の城の中でも随一のものと感じました。

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本丸に登ると、海とうるまの街が一望できます。南側には中城城も。石垣のてっぺんに、めすのイソヒヨドリが留まっていました。

帰りも電動カートでらくらく下山。

城跡からはバスで那覇まで一直線ですが、距離のわりには結構時間がかかります。のんびり行きましょう。

勝連城跡前16:20 那覇バスターミナル18:15 52 那覇バスターミナルゆき
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バスの道中、アメリカのロードサイド風A&Wがありました。
那覇が近づくと、渋滞が多くなかなか時刻表通りに進めません。急ぐ旅ではないので良いものの、地元の人は大変かもしれません。
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今日の宿は、那覇バスターミナル近くのゲストハウス「サンチャゴゲストハウス那覇」です。Booking.comからの予約で1泊2070円でした。
外国の方が喜びそうな、和テイストの内装でした。畳の談話スペースもあります。
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ベッドは二段ですが、きっちり仕切られていて落ち着きます。
落ち着いたところで晩ごはんへ。
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ふとラーメンが食べたくなり、「北海道ラーメン追風丸」久茂地店にて白味噌ラーメン。ラーメン屋さんもそこそこあって迷いましたが、沖縄なのに北海道というところに惹かれました。
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熱いラーメンのあとに食べたくなる、ブルーシールで食後のデザートに。
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この日はたまたまサービスデーで、シングルの値段でダブルになりました。1月といえども、沖縄ではアイスも人気ですね。
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宿に戻る前に、地元のスーパーで島とうがらしタコライスなど沖縄土産と明日の食料を購入。本州では見かけない沖縄の会社の商品も多く、見て回るだけで面白いです。30分くらいウロウロしてしまいました。
とうがらしを泡盛に漬けた調味料の島とうがらしは、沖縄そば以外の麺類にも合ってとてもオススメです。
 
(6日目おわり)
(7日目へつづく)

2023.1.7 琉球城めぐりと大東島の旅 【5日目】

今年の正月旅は、一人旅では初となる沖縄へ。

6泊7日の行程で、以前から行きたかった日本100名城のお城めぐりと、到達難易度の高い離島、北大東島南大東島へ向かいました。

5日目は南大東島からのフェリーだいとうで那覇へ戻り、ここからは沖縄本島にある、世界遺産のお城を巡ります。

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海上で迎える朝。北大東島を18時すぎに出港したフェリーだいとうは、8時少し前に那覇泊港へ入港しました。航海中は大きな揺れもなく、よく眠れました。
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一晩を過ごしたフェリーだいとうに別れ。3日ぶりに沖縄本島へ戻ってきました。飛行機なら1時間程度のところ、船だと14時間かかりましたが、海が綺麗で宿代わりにもなり良い選択でした。
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泊港のフェリーターミナルからは、北大東・南大東島以外の島にも定期船が就航しています。だいとうの出港入港時刻は空欄ですが、他の島は毎日運航があります。だいとうには私ともう一人、島めぐりの旅をしている方が乗船していましたが、乗り継いで渡嘉敷島に行くと話されていました。
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沖縄県営鉄道那覇駅跡。再開発工事の際に、転車台跡が発見されたということです。

戦争による破壊を受け、沖縄県営鉄道の廃止後、ゆいレールが開業するまで沖縄県は鉄道がない県でした。

ゆいレール旭橋駅の下にあります。
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那覇駅跡の横に、本島各地に向かう路線バスが発着する、那覇バスターミナルがあります。

沖縄路線バス周遊パスを購入し、ここからは路線バスの旅です。

沖縄本島の路線バスの3日乗車券とゆいレール1日券で、5500円のところキャンペーンで4000円でした。

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港で買ったジューシー弁当で朝ごはんにしました。沖縄風炊き込みご飯のジューシー、すっかり気に入りました。
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那覇バスターミナルから路線バス28番に乗って、琉球城めぐりのまず1つ目、座喜味城跡へ。

バスに1時間半揺られて読谷村に着きました。

那覇バスターミナル10:00 高志保入口11:35 28 読谷バスターミナルゆき


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高志保入口から歩いて座喜味城跡へ向かう途中、美味しそうな雰囲気のソーキそば屋を発見。住宅地にあるお店ですが、人気のお店のようです。
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じゃこ天の乗った宮古そば、500円。活気あるおばちゃんが切り盛りするお店でした。
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座喜味城跡にある、歴史民族博物館のユンタンザミュージアムに来ました。
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沖縄を歩いているとよく見かける、石敢當。道の突き当たりに置いておく魔除けです。

館内は座喜味城跡の展示のほか、読谷村の歴史が解説されています。
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座喜味城跡は、琉球王国中部地方監視のため、1420年代に築城の名手・護佐丸によって築かれました。そして城一番の見どころが、二の郭の石門。沖縄に残る最古の石造りの門です。
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石門をくぐると左へ通路が続いているように見えますが、この通り行き止まりになっています。侵入してきた敵を追い詰めるための工夫が見られます。
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本丸の石垣に登ることができ、読谷の街や海を眺められます。石垣の厚さにも、築城技術の高さを感じます。
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石垣の上には国土地理院の三角点がありました。

翌日に今帰仁城跡へ行くため、この日は北部の本部町に宿を取りました。
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座喜味城跡からわりと歩いて、国道沿いのバス停に来ました。1月とはいえ体を動かすと暑いです。

ここから那覇と名護を結ぶ120番のバスで、海沿いに北上します。
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車窓から海を眺めるだけで、清々しい気持ちになれます。自転車でサイクリングを楽しむ人も多く見られて、来年は自転車旅もありかもと思いました。

親志入口14:45 恩納村役場15:10 120 名護バスターミナルゆき

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恩納村でバスを途中下車し、景勝地の万座毛へ。

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マンホールでサンゴの村宣言の恩納村
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万座毛には道の駅のような施設があって、施設から先の万座毛へは入場料100円で入れます。

リニューアル前は駐車場の周りに昔ながらの土産物屋が並んでいたらしく、そっちの方が気になります。
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これが万座毛の絶景、断崖絶壁に波が打ち寄せます。

見学出来る範囲は広くなく、訪れる人も多いため、海を眺めてのんびり…という雰囲気ではありませんでした。
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しかし青い海と白波のコントラストは一見の価値はあります。

見学後は再び120番のバスで名護へ。

恩納村役場16:10 名護バスターミナル16:50 120 名護バスターミナルゆき

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沖縄のバスは、交通渋滞もあって時刻表の時間から遅れることが常なので、「のりものNAVI」でバスの位置を確認すると便利です。

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バスの営業所がレトロな雰囲気で、旅情溢れていました。65番本部線で宿のある本部町へ。

名護バスターミナル17:00 渡久地17:45 65 名護バスターミナルゆき


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桜前線発達の地、沖縄本島北部の本部町へ到着しました。
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渡久地バス停から近い、ゲストハウス「なんで家ねん」に宿泊。楽天トラベルからの予約で1泊1800円でした。民家を改装したゲストハウスで、2段ベッド。洗濯機も借りられます。
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ふと肉が食べたくなり、宿から国道まで歩いて沖縄名物と言えなくもないステーキショップへ。
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ステーキにご飯はセルフサービスで盛り放題の素晴らしいお店でした。
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食後、スーパーで見たことのないアイスが売られていたので購入。Okimei、沖縄明治乳業のアイスでした。
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渡久地港では巨大なクリスマスツリーが海に浮かんでいました。国道は渡久地港の入口を通っているため、渡久地の夜は交通量も少なくとても静かでした。

 

(5日目おわり)

(6日目へつづく)

 

2023.1.6 琉球城めぐりと大東島の旅 【4日目】

今年の正月旅は、一人旅では初となる沖縄へ。

6泊7日の行程で、以前から行きたかった日本100名城のお城めぐりと、到達難易度の高い離島、北大東島南大東島へ向かいました。

4日目は乗船難易度が高い、フェリーだいとうに乗って北大東島から南大東島を経由し那覇へと戻ります。正月の特別ダイヤのため、南大東島で観光する時間を取ることが出来ました。

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北大東島で迎える二回目の朝です。島中心部の北大東総合運動公園で起床。夜は風が強く冷えるため、炊事場のような建物の壁の間で夜明かししました。

最低気温は15℃と、厚着すれば寝袋いらずで寝られるくらいの気温です。

朝7時前に、北大東村の港湾課の方から電話があり、船は西港から出航、8時半に港に来るようにと伝えられました。
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8時開店のAコープで、島の特産品じゃが麺を購入。店内では、店員さんが船で島に届いた食品類を並べているところでした。そのため早朝から買い出しに来た島民の方も見られました。
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Aコープから小走りで20分、西港公園から港を見下ろすと、確かにフェリーだいとうが着岸しています。しかし船の近くの岸壁にコンテナはなく、もうすぐ出発しようかという雰囲気です。前夜お会いした旅人の方に見送られ、いよいよ乗船です。
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フェリーの乗船といえば、大型フェリーではターミナルビルの2階や3階から、小型フェリーでも船から階段やタラップが渡されて乗るのが一般的です。しかし、北大東島南大東島では港でも波が激しいため、コンテナはもちろん、人や車、その他の荷物も全てクレーンで吊られての乗船です。

アトラクションに乗ったつもりで、30秒の空中散歩を楽しみました。

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乗船したフェリーだいとう、北大東島西港を9時に出港しました。那覇から南大東行きで乗船されている方は、20名くらいでした。
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1時間足らず、10時前に南大東島西港に到着。南大東島北大東島と同じく、北・西・南の3ヶ所港がありますが、集落に近く、また港湾課のある西港への到着でラッキーでした。
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他のお客さんと一緒に宙吊りになり上陸、まず港の入口にある港湾課で、南大東発那覇行きのチケットを購入します。運賃は5790円です。

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今回のように南大東島で途中下船する場合、船内に荷物は置いておけませんが、港湾課の前にある待合室の中に置いておいて良いとのことでした。

集合時刻15:20まで、2日目以来の南大東島を楽しみます。

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南大東島では、サトウキビ畑の中でこのような円形の貯水池がよく見られます。
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西港からゆっくり歩いて30分、在所集落にある南大東村立ふるさと文化センターに到着。島の博物館ですが、展示の量は北大東島のものより少なめでした。建物の横にはシュガートレインの機関車が保存されています。
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昔は製糖会社が発行した物品交換券が、独自紙幣として島内で流通していたそうです。
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一角に携帯電話コーナーがありました。島に携帯ショップはありませんが、回線開設の申し込みは出来るそうです。
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お昼ごはんはお食事処「光」へ。島ならではのメニューが楽しめます。
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ナワキリ定食1200円。南大東島近海で獲れる深海魚で、身は脂が乗っていて絶品でした。
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「きびは島を守り島は国土を守る」製糖工場の煙突です。北大東島南大東島は国境離島で、島の存在により広大な海洋資源を獲得出来ています。
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広い青空と青々と育ったサトウキビは、大東島ならではの風景です。
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南大東空港の建物を利用して、ラム酒醸造が行われています。しかしタイミングが悪く販売所は閉まっていました。
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月見橋から見た瓢箪池。南大東島には中央部にいくつか池があり、その内の1つで、海と繋がっている池です。
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Aコープにて、初めて見かけるアイスクリーム。

お正月といえど歩いていると日差しが痛いほどで、とても暑いです。そんな中で食べるアイスほど美味しいものはないですね。
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港に戻る前に、大東神社にお参りしました。

集落から少し離れていて、南国らしいジャングルの中にある神社です。

沖縄角力の土俵と、島の角力大会の優勝者が掲示されていました。

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大東神社の森は、天然記念物のダイトウオオコウモリの生息地にもなっています。
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西港の入り口にあるお地蔵さま。大東島は八丈島の人々が移住して開拓された島のため、沖縄諸島では見られない地蔵堂があるのが特徴です。
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西港には南大東島開拓百周年記念碑があります。南大東島には、1900年(明治33年)に23名の第一次開拓入植者の人々が上陸しました。記念碑を挟んで開拓事業主の玉置半右衛門の像、開拓農夫の像が海を見つめています。

集合時刻の15:20に西港に戻ってきたものの、荷物の積み込み作業が長引いていて、乗船は16時になってからでした。
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再びカゴで宙吊りになり乗船。本日3回目のクレーン乗船ともなると慣れたものでした。

那覇へ向かう便は日を跨ぐため、寝台が用意されています。フェリーでよくあるタイプの二段ベッドです。
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16時を少し過ぎた頃、南大東島西港を出港。

海は透き通っていて、底まで見通せるほどです。眺めていると引き込まれそうになるほど美しく感じます。
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那覇へ向かう旅客は、私のほかに島めぐりをされている旅人の方ただ一人でした。
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煙突にはフェリーだいとう・大東海運のファンネルマーク。赤い丸と青い丸が重なり合うデザインは、北大東島南大東島を表したものでしょう。
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おやつに非常食のサーターアンダギーを。
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日が傾く中、17時に北大東島西港に再び入港。クレーンの先に万力が沢山ついた金具がつけられ、ドラム缶を引っ掛けるようにしてどんどん下ろしていきます。金具の取り外しは手際の良い作業で、見ているとなかなか面白い。
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18時前には綺麗な夕焼けに。昼間はかなり暑いものの、天候に恵まれたお陰でフェリーだいとうもスケジュール通りの運航でした。今回の旅の行程では、フェリーの運航の可否が今後の予定を左右していたので、本当に良かったです。
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ドラム缶の集団下船も終わり、18時ごろ那覇へ向けて北大東島西港を出港しました。
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北大東島を西から一望。中央のややこんもりとした丘に、灯台が光っているのが分かります。

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だんだん遠くなる島の灯りは、何とも名残惜しいものでした。自転車旅で北海道から帰る時もそうですが、やはり島を離れるのは船に限りますね。じわじわ遠ざかっていく所に風情を感じます。飛行機は確かに便利ですが、速すぎて余韻を感じる間も無く到着してしまうのが、ちょっともったいない。
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船内に売店やキッチンは無いものの、カップ麺の自販機と給湯器、電子レンジ、流しがあり簡単な食事は可能です。
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晩ごはんは沖縄そばカップ麺と素朴なクッキー・タンナファウルー。もう少し食べ物を買っておけば良かったと思ったものの、外洋に出てしまうと携帯の電波も入らないので20時ごろさっさと就寝しました。

 

(4日目おわり)

(5日目へつづく)