【2020.10.30】秋の九州土日旅 1日目

神戸ー九州間のフェリー、みんなの九州きっぷを使って、秋真っ盛りの土日に九州を旅してきました。

【今回の目的地】

名護屋城唐津城(100名城めぐり)

阿蘇山登山

まず1日目、10/30(金)の旅の記録です。

金曜夜職場を退勤後、六甲アイランドの神戸六甲港へ。六甲港からフェリーに乗るのは初めてですが、駅からシャトルバスがあるため、交通の便は良いです。

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阪九フェリーつくし・2等客室

阪九フェリー・つくしに乗船。いつもながら、一番安い運賃の2等客室です。長距離フェリーでは最近減りつつある、カーペット敷の大部屋に雑魚寝ですが、カーテンで1人分のスペースは仕切られています。そして気になる運賃ですが…

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3330円(GoTo割引前:5110円、地域共通クーポン1000円付き)

宿泊を伴う移動である、夜行フェリーはGoToトラベル事業による割引があります。1000円分の地域共通クーポンも付くことを考えると、実質2330円で神戸から九州へ向かうことができます。18きっぷ1回分(2410円)よりも安い!

今回の九州旅の前提には、フェリーの大幅な割引と、格安の乗り放題きっぷ"みんなの九州きっぷ"の存在がありました。

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デッキから東神戸大橋を望む

阪九フェリーは金曜と土曜の休前日は、神戸六甲港20:00発、新門司港翌朝8:30着のダイヤで運航しています。

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港町神戸のキリン…ガントリークレーンの群れ

出港すると、六甲アイランドの東岸に立ち並ぶガントリークレーンが見えました。港町神戸を象徴する風景です。夜景もなかなかいい眺めですが、デッキは風もあって肌寒く、すぐ船内へ戻りました。

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三元豚のとんかつ定食

船内のレストランで晩ごはんにします。阪九フェリーのレストランは、カフェテリアタイプで客が好きな皿を取っていくスタイル。今回は三元豚のとんかつ定食を注文、15分くらい待って揚げたてのとんかつが食べられました。

このとんかつがまた美味しく、おかわり無料のご飯が進みました。

お腹が満たされたところで、このあと大浴場でお風呂に入って寝ました。結局雑魚寝の大部屋には自分1人だけで、部屋の広さならスイートルームクラスでした。寝床はペラペラのせんべい布団ですが…

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四国??

特に揺れませんでしたが、途中2時ごろ目が覚めて、外を見るとうっすらと四国らしい山並みが見えました。またすぐに寝る。

 

(1日目おわり)

(2日目へつづく)

20.9.26 自転車北海道一人旅【9日目】

今年で4年目を迎えた、9月の北海道自転車一人旅。

小樽発・舞鶴ゆきの新日本海フェリーで帰路についた、9日目・10日目の旅の記録です。

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フェリーは沖合を通るため、陸地は全く見えなくなります。もちろん携帯の電波も入りません。ひたすら昼寝して、疲労回復の時間です。
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昼前に起き、お昼ごはんは船内のレストランでカツカレーをいただきました。結構美味しいです。暇なので、海を見ながらのんびり味わって食べました笑

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おやつタイム。北海道といえばのやきそば弁当カップやきそばの中では一番気に入ってます。
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あんかけ味は初めてでしたが、安定のおいしさでした。これものんびり味わって食べます笑
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船内クイズラリーで、オリジナルトートバッグが当たりました!新日本海フェリー50周年記念の記念品のようです。今年はビンゴ大会がなく残念でしたが、これはラッキーでした。
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日没後、デッキから月を
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あかしあ号は初めて乗りましたが、快適な船旅でした。あとは露天風呂があれば文句はないです笑
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こんなに車が載ったフェリーは初めてでした。自転車は下船後回しなので、外へ出るのにかなり待たされました。
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毎年お世話になっている、滋賀の知り合いの方に迎えに来ていただけました。舞鶴のビックボーイで遅めの晩ごはんです。
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翌日は、疲れもあったので輪行して電車で帰りました。途中京都でJRから阪急へ乗り継ぐ間に、清水寺に寄ってみました。かなり閑散としていました。

(9日目おわり)

20.9.25 自転車北海道一人旅【8日目】

今年で4年目を迎えた、9月の北海道自転車一人旅。

ついに北海道最終日となった8日目の今日は、中富良野から三笠を通って岩見沢まで走り、岩見沢から列車で苫小牧東港へ向かう…予定でした。例年よりも順調だった旅の最終日にまさかの展開が…!

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今朝は中富良野町のゲストハウス夕茜舎(あかねやど)からスタート。

7時半に朝ごはん。この時期の北海道の朝は冷えますが、温かいごはんで目が覚めます。
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夕茜舎、食堂からの眺め。のんびりとした時間が流れています。奥には富良野岳も望めます。

9時ごろ出発。昨日の夜頑張って登ったぶん、下りはあっという間でした。中富良野の平野まで下ると、太平洋を北進している台風の影響からか横風がかなり強く、危険でした。f:id:suzumetravel:20201005203024j:image

ファーム富田

強風の中、ラベンダー畑で有名なファーム富田に着きました。ラベンダーの時期は過ぎていますが、サルビアを中心に綺麗な花畑を見ることが出来ました。
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ファーム富田

花畑は綺麗ですが、風が強すぎて身体が冷えました。早々と駐輪場へ戻り、出発の準備をしていると携帯に着信が。市外局番から、港がある勇払郡厚真町と表示されたのを見て、新日本海フェリーからだと分かりました。しかしまさか欠航はないだろうと思って電話に出ると…
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苫小牧発敦賀ゆき:台風接近により欠航

去年も台風接近で予約した便の敦賀着が20時間遅れることになり、1日早く帰ったことがありましたが、今年は当日に欠航のお知らせでした…

5日くらい前から台風予報はチェックしてきましたが、日に日に東に進路が逸れていくのを見て、これなら安心と思っていた矢先のことでした。仕方なく作戦を立て直します。

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秋の北海道はとんぼの季節です。自転車で走っていると激突することもしばしば。

苫小牧〜敦賀、フェリー欠航から帰宅への作戦

  1. 翌日土曜夜発の苫小牧発敦賀ゆきに乗って帰る→もう1日滞在できるが、翌日の便も運航するか分からない。帰宅が日曜の深夜になり次の日の仕事がキツい→最終手段
  2. 飛行機→一番楽だが自転車を預けるのが不安→考えにくい

ここまで考えたところで、小樽発舞鶴ゆきのフェリーは運航予定と気付き、行きと同じフェリーに乗ることにしました。ただ舞鶴着が21時半ごろで、舞鶴の終電は早くJRで移動は出来ません。ここでいつも敦賀港まで迎えに来てもらっている、滋賀の知り合いの方に相談すると、舞鶴でもいいとのことで、無理を言ってお願いすることにしました。

苫小牧〜敦賀も小樽〜舞鶴も、日本海経由という点では同じですが、苫小牧便は太平洋側発で津軽海峡を通るルートのため欠航になったのかなと思います。

作戦の立て直しで時間を取ってしまいましたが、これで一安心と再スタート。

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道端の廃バス

富良野の平野部は向かい風がかなり強く、まともに走れないため、西へ山間に入り芦別・赤平方面へ向かうことにしました。
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かっこいい採石場

山間に入ったのが良かったのか、風は落ち着いて快適に走れるようになりました。
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国道38号

中富良野町から芦別市に入り、滝里湖に出ました。空知川を堰き止めて出来たダム湖ですが、大河のようで不思議な風景です。

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根室本線・野花南(のかなん)駅

野花南はアイヌ語の当て字ですが、当てられた漢字も含めて北海道らしい地名です。
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根室本線・上芦別

今年で開業100周年らしく、駅舎内に昔の写真の展示がありました。
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むかしは炭鉱からの石炭輸送で栄えていたことが分かります。
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お昼ごはんは上芦別の新宝来軒に来ました。
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芦別名物のガタタンラーメン!

ガタタンは、とろみがあって具沢山の中華風スープを指すそうで、戦後満洲から引き揚げてきた方が、中国の料理をベースに芦別の中華料理店で売り出したのが始まりです。

食べてみると、とろみがあるスープのお陰で身体が温まり、スタミナが付きそうで、炭鉱の町芦別で愛されてきた理由が分かった気がします。
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芦別市街で一段と目を引く大観音と五重塔。もともとはテーマパークとして、炭鉱閉山後の産業を支えるために作られましたが、現在は宗教法人の所有となっています。
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根室本線・茂尻駅

駅前広場が広々とし過ぎていました。
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古そうな駅舎内にはなぜか鶴の絵が。
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悲別ロマン座

赤平市から歌志内市へ入りました。悲別ロマン座は、元々炭鉱職員のための映画館・劇場として実際に使われていた建物が、倉本聰脚本のテレビドラマ「昨日、悲別で」の撮影に使われたのち現在まで保存されています。
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歌志内市街のセイコーマートで休憩。歌志内市は人口が3000人で、日本一人口が少ない市です。同じく人口が少ない市として知られる、北海道の夕張市三笠市と同じく、昔は炭鉱の町として栄えましたが、閉山後は人口が大きく減ってしまっています。
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旧JR函館本線上砂川支線・上砂川駅跡

上砂川町の中心にあります。上砂川支線は、函館本線の砂川と上砂川を結んでいましたが、1994年に廃止されました。雰囲気ある木造の駅舎が残されています。

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駅舎とともにホームの一部と駅名標、客車が残されています。
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"悲別駅"としてテレビドラマの撮影にも使われました。来訪者の台帳を見てみると、毎日何人かの人が訪れているようでした。ドラマで見てから一度来てみたかった…という人もおられるようです。

ここからは上砂川支線の跡に沿うように石狩平野に下り、砂川の市街地からは日本一長い直線道路の国道12号を南下しました。途中奈井江町を通り、列車の移動を考えると美唄でちょうどいい時間に。

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美唄

セイコーマートで晩ごはんを買い、列車発車の10分前に到着。5分で自転車を輪行袋になおして、まず岩見沢へ。

美唄18:59 岩見沢19:15 普通 岩見沢ゆき

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岩見沢駅のホームにて、セイコーマートのカツ丼!

カツ丼の日のイベントで、お茶がもらえました。本州のコンビニにはない、あったかいご飯が最高です。

岩見沢19:38 南小樽21:15 普通 小樽ゆき


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札幌駅で7分ほどの停車の間に、お土産を買い込みました。
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今の北海道のブーム?ウポポイ

白老町にオープンしたアイヌ文化を伝える施設ですが、道路の案内表示板など至るところで宣伝されていました。
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小樽の一駅手前、南小樽駅で降りて港を目指します。のんびり自転車を組み立てて、1.5kmほど走って新日本海フェリー小樽港に到着。
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台風の影響で少し遅れるかも…という案内でした。苫小牧敦賀便や、太平洋フェリーの欠航もあってか乗用車は満車、キャンセル待ちが出ているような状況でした。私は身軽な自転車で良かったです。船や電車、最悪車でも移動できる自転車は、不便なようでなにかと便利です。
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近くのセイコーマートへ行って買い出しなどして時間を潰していると雨が降ってきました。雨の中乗船を待つのは辛いので、待合所で座っていると1回目の乗船を逃してしまいました。のんびり待って23時ごろ乗船。

自転車を押してタラップを登っていく時、いつも名残惜しさを感じます。
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あかしあ号は初めて乗りました。小樽舞鶴便は、行きに乗ったはまなすとこのあかしあが交互に運航しています。どちらも新しい船で快適ですが、苫小牧敦賀便のすずらん・すいせんにはある露天風呂が無いのが残念。銭湯風の屋内展望浴室はあります。
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セイコーマートで北海道のものを買い込みました。とりあえずハスカップサワーと山わさび揚げで乾杯!

出港時刻を少し過ぎて、0時前ごろ舞鶴へと動き出しました。

 

【走行距離】

今日:96.9km

旅の合計:393.6km

 
(8日目おわり)
(9日目へつづく)

20.9.24 自転車北海道一人旅【7日目】

今年で4年目を迎えた、9月の北海道自転車一人旅。

7日目の今日は、湧別町から遠軽駅まで走った後、列車で旭川まで輪行で移動し、旭川からまた走って中富良野町を目指します!

※6日目は1日休止したためお休みです。

 

湧別町を8時半ごろ出発し、最寄りの遠軽駅へ…

中湧別から遠軽方面はいつも向かい風(山から海への風)の気がします。列車の発車10分前に到着。

遠軽9:55 旭川11:50 特急 大雪2号 旭川ゆき

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遠軽駅を発車。

特急列車なので自転車の置き場に困りますが、最後尾の席を指定して座席と壁の間に置きました。

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きっぷは前日、ネット予約でえきねっとから購入したため、遠軽旭川間の運賃は55%オフの2340円。普通列車で行くより安いです。
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北見峠を越え、上川を通って旭川に到着!

特急大雪/オホーツク号は、JR北海道では珍しくなった、昔からの車両が使われています。最近座席が新しくなったようで、乗り心地も良かったです。
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ちょうどお昼時。旭川ラーメンののぼりに誘われ、旭川駅の改札正面にある、なの花食堂でお昼ごはんにします。
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旭川正油チャーシュー麺!もちろん麺は大盛りにしました!大盛りにしても800円くらいでお手頃です。

少し食べ過ぎた感はありますが…これで富良野まで走れそうです。

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稚内行きの案内を見て、もっと時間があれば北の方にも行けたのに…と感じました。最北の地稚内には、旅人を引き付ける魅力があります。
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満腹になってのんびり自転車を組み立て、13時ごろ旭川駅を出発!南下し今日の宿がある中富良野町を目指します!
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JR富良野線沿いの国道を走っていると、あまりに天気が良くて暑くなってきました。千代ヶ丘のセイコーマートで休憩。北海道なソフトクリームでエネルギー補給です。
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ハスカップソフトをかじっていると、車から降りてきたおじさんに話しかけられ、どこから来たの、足疲れるでしょとリポDをいただいてしまいました!ありがとうございました。

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旭川市から美瑛町に入り、国道沿いの花畑・ぜるぶの丘。
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花もシーズンは過ぎていると思いますが、それでも咲いているのが嬉しいです。丘に囲まれて空が広く、清々しい気分になれます。
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SLキュウロク号

美瑛町の中心部に入り、SLと記念撮影。
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SLの案内板

大正9年生まれということは、今年でちょうど100歳を迎えた機関車のようです。朝通ってきた遠軽駅にあった遠軽機関区にいたこともあるらしく、思わず現役当時の姿を想像してしまいました。
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美瑛町役場・四季の塔

美瑛の摩天楼…町役場にある無料の展望台です。隠れた観光スポットかもしれません。
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四季の塔からの眺め

丘の町美瑛が一望できます。丘の向こうには十勝岳連峰の山並み。
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中央が十勝岳のようですが、雲に隠れてしまっています。

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新栄の丘展望公園の手前あたり

美瑛から更に南下して富良野方面へ。

丘の上に大空が広がるいい景色です。美瑛〜富良野のあたりは、観光名所でなくても思わず立ち止まるような所が多くて、自転車で走るには最高の場所です。レンタサイクルで周られている方も見られました。
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新栄の丘展望公園

夕陽が有名な展望スポットのようです。三脚を構えた人を何人か見かけました。

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JR富良野線・原野第1線踏切

丘を駆け下りる2本のレール。f:id:suzumetravel:20200927174525j:image

美馬牛〜上富良野付近にて

なんとなく昔のWindowsの壁紙(WindowsXP)を思い出しました。
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同じく美馬牛〜上富良野付近にて

のんびり走っていると、だんだん日が暮れてきました。
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上富良野から宿がある丘を登ります。

高低差のない地図では気付きませんでしたが、結構な登りでした。傾斜自体は三国峠より厳しいです。
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なんとか300mくらいの丘に登り、宿の近くまで来ると満天の星空でした。特徴的なW型のカシオペヤ座や、こぐま座北極星も簡単に見つけられます。

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今日の宿「ゲストハウス 夕茜舎(あかねやど)」に到着!

晩ごはん!丘登りのあとのご飯は最高でした。食後は大阪出身の気さくなオーナーさんや、同宿の皆さんとのんびりお話ししたり、本を読んだりして過ごしました。本棚のレパートリーが自分好みでなかなか良かったです。

オーナーさんと話していると、私のような若者の旅人を増やして欲しいと言われました。昔は娯楽が少なく、また海外にも気軽に行けなかったので、北海道を旅するのが若者の楽しみだったそうです。

確かに今は旅する若者は減ってしまったかもしれませんが、決して旅の魅力が無くなった訳ではなく、娯楽が増えてその中に埋れてしまっただけだと思います。旅の良さを地道に伝えていけたらな…とぼんやり考えています。

 

【走行距離】

今日:120.3km

旅の合計:296.7km

 
(7日目おわり)
(8日目へつづく)

20.9.22 自転車北海道一人旅【5日目】

今年で4年目を迎えた、9月の北海道自転車一人旅。5日目の今日は、ぬかびら源泉郷から三国峠を越え、上川駅まで走り、上川駅から遠軽駅まで列車で移動し湧別町を目指します!

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糠平館観光ホテル・朝食

7:00から朝ごはん。外の気温は一桁台まで冷え込んでいたようで、朝食会場も正直寒かったです。しかし味は美味しく、ご飯も2杯いただきました。
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糠平館観光ホテル・外観

前日の到着時、自転車をスキー道具入れの小屋?に入れてもらえて、普段私が泊まるのはビジネスホテルばかりなので、サービスの細やかさを感じました。

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タウシュベツ展望台からタウシュベツ川橋梁

ホテルから20分ほど走って、タウシュベツ展望台に到着。国道沿いの展望台ですが、正直ここからでは遠すぎてよくわからない気もしました。ダム湖全体の雰囲気を感じるには良いかもしれません。

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タウシュベツ展望台・国鉄士幌線線路跡

森の中を国鉄士幌線の線路跡が真っ直ぐ伸びていて、こちらも見所でした。

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タウシュベツ川橋梁への林道

いよいよ今回の旅一番の目的地・タウシュベツ川橋梁へ向かいます!橋は、国道から林道で3kmくらい離れています。橋へはツアーか、ゲートの鍵を借りてきて自家用車で向かうのが一般的な方法で、自転車で行ったという記録がなかなか見つからず、ロードバイクで林道を走れるか不安でした。しかし締まったダートがほとんどで、急な坂以外はロードバイクでも走れてしまいました。

自転車(ロードバイク)で国道からタウシュベツ川橋梁まで片道30分程度でした。橋まで林道を歩くと1時間弱かかるそうなので、これは良かったです。自転車なら鍵がないと開けられないゲートも、横から通れるのでツアー以外で橋を見るには最良の手段かもしれません。

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念願のタウシュベツ川橋梁到着!

糠平ダム完成により水没した、国鉄士幌線の旧線にあったコンクリートアーチ橋跡です。年に何ヶ月は水没するダム湖にあるということで、独特の雰囲気があります。イメージとしては、古代ギリシャの遺跡を見ているようでした。

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アーチ橋全体を見てみると、アーチ中央部の崩壊がかなり進んでおり、近い将来崩れてもおかしくなさそうに見えました。

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橋に近づけるギリギリのところから、一番崩壊が進んでいる部分を撮影。

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橋と同じく、ダム湖に沈んだビンやジュースの空き缶なども落ちていました。

湖底から橋の入口に戻るとき、小川を渡るのに失敗し、靴が片足水没してしまいました。ツアーなら長靴を貸してもらえるようで、普通の靴で湖底を歩き回るのは厳しかったです。

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国鉄士幌線・幌加駅跡

タウシュベツから林道を通って国道に戻り、また北上を開始しました。

幌加は数百人の暮らしがあったようですが、全く名残はありません。

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カフェ・三股山荘

三股は国鉄士幌線の終着駅・十勝三股駅があった町です。しかし路線廃止時でも2軒しか住んでいる人がいなかったようで、今も本当に静かな所でした。

ぬかびら源泉郷〜三国峠間は三股山荘が本当に唯一の食料補給ポイントです。またコンビニはぬかびら源泉郷にもなく、上士幌〜層雲峡間にはありません。自転車の人は非常食必須です。

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お昼ごはんにカレーライス(850円)をいただきました。なかなかボリュームがあって、峠越えに備えるには最高の食事でした。それに場所を考えると安すぎるくらいの値段にまた驚きました。

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今からあそこまで登るのか…

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見渡す限りの森、標高1000mを超えたあたりですが、ほとんど紅葉していませんでした。

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峠の手前から雨が…タウシュベツで遊び過ぎたこともあり、上川駅からの列車の時間に余裕が無く、このタイミングでの雨は困りました。

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雨が弱まったところで記念撮影。三国峠は北海道最高所の峠です。ただ標高は高いものの、上士幌からジワジワ登っていくので、上り坂自体は緩やかです。道の傾斜を考えると、上川〜白滝間の北見峠より楽だったように感じました。

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少し色付いた?道端のシラカバの木

三国峠頂上のトンネルを出ると、上川側は雨が止んでいました。これなら上川駅からの列車の時間に間に合うと踏んで、全速力で峠を駆け下りました。

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大雪ダム

大雪ダムから、留辺蘂方面へ降りるルートも考えましたが、上川ルートより距離が20km以上長いこともあって断念。
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層雲峡温泉

信号待ちの間に撮影。三国峠〜上川間は信号以外止まることなく漕ぎ続けました。

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上川駅にて、北見ゆきの特別快速きたみ

列車の発車10分前に上川駅に到着!5分で自転車を輪行袋に詰め、窓口で切符を買おうとするとヘルメットを見て、もしかして自転車ですかとギョッとする駅員さん。輪行の準備は出来てますと言うと良かった〜と安堵されていました。

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三国峠より辛い!?北見峠越えは列車に任せます。なんと15時台でも終電1本前、普通列車に限ると今日の最終列車です。

上川15:41 遠軽16:54 特別快速きたみ 北見ゆき
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車窓から巨大な岩のかたまりが見えたところで遠軽駅に到着。
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鉄道路線の維持については、北海道のみならず、日本全国で考える必要がありそうです。個人的には、赤字の鉄道路線に存在価値はないから、廃止しても構わないというような論調には同意できません…
しかし石北本線の開通にこんなドラマがあったとは、本当にドラマ化すれば面白いかもしれません。
遠軽駅から湧別町まで20kmほど走り、いつもお世話になっている、知り合いのお家にお邪魔しました。
 
6日目は1日休止したため、次の旅の記録は7日目になります。
 

【走行距離】

今日:120.3km

旅の合計:296.7km

 

(5日目おわり)
(7日目へつづく)

20.9.21 自転車北海道一人旅【4日目】

今年で4年目を迎えた、9月の北海道自転車一人旅。4日目の今日は、池田町から士幌町を通ってぬかびら源泉郷を目指します!

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池田町のとほ宿「Do Luck 道楽」からスタート!オーナーご夫妻にとても親切にしていただき、北海道旅では、毎回お世話になっている宿です。

居心地が良すぎて寝過ごし、10時起床、11時半にスタートしました。
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ご飯中の牛たち

この日の昼ごろは天気が良くて、走っていると暑いくらいでした。

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廃校になった小学校の跡地でしょうか、北海道ではよく見かける風景ですが、門柱が残されているところに、地元の人の思いを感じます。

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士幌の道の駅にて

足湯でのんびり…

足だけでも温泉につかると、その後の足の動きが軽くなったのが分かりました。

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士幌のセイコーマートにて

暑さにはソフトクリームが最高。しかしだんだんと雲が広がってきて、天気が怪しくなってきました。
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士幌町の中心部、国鉄士幌線・士幌駅の跡地に着きました。
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現役当時の駅舎が保存されています。
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ホームと線路、貨車と車掌車も残されていて、今にも列車がやって来そうな雰囲気です。
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木製の電柱と、錆び付いた帯広行きの看板がいい感じです。士幌線が走っていたころ、帯広〜士幌間は列車で40分程度かかったようです。

士幌駅からは北上し、上士幌町の中心部を過ぎて、ぬかびら温泉へ向かいます。

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士幌線の第三音更川橋梁

こちらも士幌駅と同じく、士幌線廃線跡です。登録有形文化財に指定され、現役そのままに保存されています。訪れた時は保存工事が行われていました。

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第三音更川橋梁の案内板

説明を読むと、士幌線のコンクリートアーチ橋の建設は、一大プロジェクトだったことが分かります。

また橋の手前あたりから雨が降り出してきて、坂道と合わせて漕ぐ気力が削がれました…

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道端に、音更山道という古い石碑がありました。碑文はかなり読みにくい状態ですが、横にも石碑があって、
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石碑の詳しい内容ですが、上士幌から糠平へ向かう国道糠平街道は、明治時代に釧路監獄の囚人たちによって拓かれたとあります。
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そして石碑の横から見る音更川。水が透き通っていて鳥肌が立ちました。
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第四音更川橋梁

中央部は鉄橋だったため、撤去されたようです。この辺りから上りがきつくなります。
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トンネルを抜けると糠平ダム。1956年竣工なので、60年以上前に完成したダムです。
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糠平跨線橋にて

まさかと思い線路の跡を探すと…

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なんとのっぺらぼうになったトンネルの入口が。跨線橋からすぐ、ぬかびら源泉郷に入りました。
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今日の宿は糠平館観光ホテルです。お値段的に普段なら手が届かないレベルのホテルですが、GO TOキャンペーンのお陰で泊まれました。ぬかびら温泉の宿は、ここしか空いて無かったので良かったです。
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晩ごはん。夕食なしプランで、外にお店も見当たらないため上士幌のセイコーマートで買ったやきそば弁当で済ませます。おまけのしょっぱいスープが身に染みる。
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そしてメインディッシュのぬかびら温泉!

露天風呂に出ると時期的に寒かったですが、足の疲れが取れるのが分かるくらいのいいお湯でした。これで明日の三国峠越えも安心です。

 

【走行距離】

今日:73.4km

旅の合計:176.4km

 

(4日目おわり)

(5日目へつづく)

20.9.20 自転車北海道一人旅【3日目】

今年で4年目を迎えた、9月の北海道自転車一人旅。3日目の今日は列車移動も使いつつ、十勝平野を横断して池田町を目指します。

5時過ぎに起床。前日早起きするか迷いましたが、結果的には正解でした。

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早朝の小樽駅。駅前で自転車を輪行袋に入れていると、朝焼けの海が見えてとても綺麗でした。

小樽5:52 千歳7:12 快速 エアポート64号 新千歳空港ゆき

千歳7:45 追分8:05 普通 追分ゆき


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すがすがしい朝の石狩湾
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セイコーマートの100円パスタシリーズで朝ごはん

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追分駅到着

追分〜新夕張間の普通列車は運行本数が少なく、ちょうどいい列車がありません。そのため特急停車駅の新夕張を目指します。
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追分から一駅、川端駅にて
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川端駅横、客車を改装した宿泊施設?跡

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危ない!

写真では分かりにくいですが、車道と路肩の間に5センチくらいの段差があり、そこにタイヤを当ててしまい転倒するところでした。

国道274号は交通量も多く、舗装状態も良くないため、自転車で走る時は十分注意が必要です。
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川端駅からまた一駅、滝ノ上駅

先ほどの川端駅と、駅舎のデザインは全く同じです。
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1日5本の普通列車しか停まらない駅ですが、花壇は丁寧に手入れされているようです。

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道の駅夕張メロード名物・夕張メロンソフト

新夕張に到着。走っているとわりと暑く、冷たいものが欲しかった所にちょうどいいものが!

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2019年3月末で廃止に、旧夕張線・沼ノ沢駅跡 

最近まで、駅舎内でレストランが営業していたようですが、ドアには残念ながら閉店の張り紙がありました…

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旧夕張線・新夕張〜沼ノ沢間にて

二度と来ない列車を待つ、すっかり錆びついてしまったレールが物悲しい。

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新夕張駅にて

駅舎内でちょっとした写真展がありました。
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先ほど訪れた滝ノ上駅の写真も!

ちょうど同じような構図だったので驚きました!

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滝ノ上駅ビフォーアフター

滝ノ上駅の花壇は、20年以上手入れされ続けていることが分かります。
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特急とかちで十勝平野の西端・新得へ!

ちなみに、新夕張占冠トマム新得の間は普通列車が走っていないため、乗車券だけで特急に乗れます。

新夕張11:40 新得12:40 特急 とかち3号 帯広ゆき


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北海道の重心・新得町

新得はそばが有名な町で、新得駅の中にも駅そば屋さんがあります。残念ながら準備中で、食べるのはまた次の機会に。
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新得駅近くのセイコーマートでお昼ごはんに

ここから十勝平野を東に池田町まで走ります。

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2018年3月廃止・根室本線羽帯駅

十勝清水〜御影間にあった羽帯駅の跡地です。廃止前は全く利用する人がいなかったようです。ホームが草むらになって残っています。
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ばんえい帯広競馬場

いつも地元の人で賑わっています。

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北海道の開拓を支えたばん馬

ばん馬は普通の馬の倍くらい大きく、迫力があります。しかし目を見ていると優しそうな雰囲気を感じます。
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札内川

帯広から今日の最終目的地、池田町へ。
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十勝川

綺麗な夕焼けが見られました。日没してしばらくは、そこまで冷えることもありませんでした。

今日は池田町利別のとほ宿「Do Luck 道楽」に泊まります!北海道に来た時は、毎回お邪魔している宿です。

 

【走行距離】

今日:96.5km

旅の合計:103km

 

(3日目おわり)

(4日目へつづく)