北海道自転車一人旅2019【19日目】

2019年9月21日(土)

北海道を自転車で巡る旅の記録です!19日目の記録になります。

f:id:suzumetravel:20190925101048j:image

大樹町のとほ宿「セキレイ舘」からスタート!連泊して休んだものの、膝の動きに不安を持ちながら出発しました。痛くはないので、襟裳岬を目指すことにしました。
f:id:suzumetravel:20190925100900j:image

広尾の市街地に来ました。二年前にも来たのですが、あまり記憶がありません。広尾からは襟裳岬方面へ、海沿いを南下します。
f:id:suzumetravel:20190925101045j:image

黄金道路に入りました。いい天気です。道路の建設費がかさみ、黄金を敷きつめられるような額に膨れ上がったため、黄金道路と呼ばれています。3日目に通った、日本海沿いの国道231号の石狩市から増毛町へ向かう区間も、黄金道路と同じく建設費がかかった道路といわれています。沿岸部に道路を造るのはそれだけ大変なのです。
f:id:suzumetravel:20190925101005j:image

崖の横を通るところでは、覆道が設けられています。覆道がある区間は、道路の車道部分がかなり狭くなるため、自転車は歩道を通ると安全です。しかし、歩道上は昆布作業の車が停まっていることもあるので注意が必要です。

f:id:suzumetravel:20190925100913j:image

このあたりは昆布の産地として有名です。道路を走っていても磯の香りが漂ってきます。
f:id:suzumetravel:20190925100850j:image

黄金トンネルの入口にて、走ってきた道を振り返ると、崖がそのまま海に落ち込んでいる様子がよく分かります。
f:id:suzumetravel:20190925101016j:image

えりも黄金トンネルは、北海道で一番長い道路トンネルです!チャリダーにとっては、ある意味北海道一番の難所といえます。

Wikipediaによると、日本の道路トンネルの中では22番目の長さですが、歩行者と自転車が通行可能な道路トンネルとしては、日本で2番目に長いトンネルのようです。(1番は高知県愛媛県にまたがる寒風山トンネル)

側道は狭いので、自転車は車道を走ると良いと思います。交通量はそれほど多くないので、それほど危なくはありません。しかし対向車が接近する中、カーブ付近で追い抜かれる時は止まって避けた方が安全かもしれません。

f:id:suzumetravel:20190925101022j:image

漁船と奥に見えるのは昔のトンネルでしょうか。
f:id:suzumetravel:20190925101039j:image

黄金道路を無事走破。2年前の旅でもこの記念碑で写真を撮りました。
f:id:suzumetravel:20190925100909j:image

駐車場のような砂利の広場がよく目につきますが、これらは昆布を干すための場所です。昆布に傷をつけないように、砂利の上で干します。
f:id:suzumetravel:20190925101026j:image

襟裳岬到着!山がいくつか岩を残して海へと沈んでいくような姿が素晴らしいです。岩の上にはアザラシがいることもあり、岬にある風の館で観察することができます。
f:id:suzumetravel:20190925100857j:image

灯台もあります。

ここで、新日本海フェリーから電話がありわ乗る予定だったフェリーが、日本海を北上する台風の影響で、苫小牧出港は定刻、20時間遅れて敦賀へ到着する見込みということを知ります。40時間の船旅も楽しそうではありますが、遅れが更に増えるか、また欠航になると困るので、1日早めて今日のフェリーで帰ることにしました。

急いで苫小牧へ向かいます。自転車で走っていては間に合わないので、襟裳岬から33kmの様似駅まで走って、そこからJR日高本線代行バス鵡川まで向かうことにしました。

f:id:suzumetravel:20190925101019j:image

襟裳岬から全速力で走り、1時間半かからず様似駅に到着。本州では考えられないスピードです。
f:id:suzumetravel:20190925100852j:image

様似駅はJR日高本線の終着駅ですが、日高線の様似から鵡川の間は高波と台風被害によって、2015年から運休が続いています。残念ながらこのホームに列車が来ることは、今後もうないでしょう…
f:id:suzumetravel:20190925100847j:image

定刻10分前に、駅前に列車代行バスがやって来ました。路線バスでは輪行不可が基本ですが、列車代行バスは基本列車と同じ扱いなので、自転車も輪行することが出来ます。襟裳岬JR北海道に電話して確認しました。

ほかにお客さんは見えず、代行バス様似駅を発車しました。

様似17:26 静内19:20 日高本線列車代行バス 静内ゆき


f:id:suzumetravel:20190925101013j:image

浦河の市街地です。オレンジ色の街灯が記憶に残っています。2年前に来た時は、夕立にあってびしょ濡れで浦河にたどり着きました。
f:id:suzumetravel:20190925101030j:image

静内でバスを乗り換えます。静内は桜とサラブレッドの町です。駅から歩いて5分くらいのところにあるマックスバリュで、半額になった弁当を調達してきました。

静内19:58 鵡川21:29 日高本線列車代行バス 鵡川ゆき


f:id:suzumetravel:20190925101010j:image

静内からのバスは観光バスタイプでした。高校生が沢山乗っています。自家用車や列車より時間はかかりますが、毎日の通学もこれなら快適でしょうか。

ほぼ定刻に鵡川に到着、鵡川まで乗っていたのは私だけでした。

鵡川駅近くのセイコーマートで、フェリーの中での食料を調達しました。寒いのでカッパを着て苫小牧東港へ出発。

鵡川から苫小牧方面へ向かう国道は、街灯もなく夜は真っ暗になります。雲の間から星が綺麗に見れました。
f:id:suzumetravel:20190925101345j:image

苫小牧東港が見えてきました。何も無いところを通って来るので、港の灯りに照らされたフェリーが見えると毎回安心します。

f:id:suzumetravel:20190925100903j:image

新日本海フェリーすずらん」号。
f:id:suzumetravel:20190925101034j:image

22日の敦賀行に乗船予定でした。

チケットの発券に行くと、おそらく去年と同じ方が担当でした。

f:id:suzumetravel:20190925220626j:image

明日の便は20時間遅れ、明後日の便は欠航とあって、過去に無いほどの混雑になりました。例年ならバイクは10台くらいですが、50台くらい乗船するようです。しかし自転車は1台だけでした。敦賀ー苫小牧便に自転車で乗船する人は、私以外見たことがありません。

乗船予定時刻が遅れて23:30ごろになるとのことで、30分ほど時間があるので、近くの浜厚真駅へ行ってみました。

一昨年フェリーで苫小牧に到着して来た時には、ケモノ臭がした!?浜厚真駅ですが今回は全く感じませんでした。
f:id:suzumetravel:20190925100844j:image

浜厚真駅の駅舎内。浜厚真を含む日高本線の苫小牧ー鵡川間は列車が運行していますが、23時ごろには駅舎の電気は消えます。
f:id:suzumetravel:20190925100906j:image

駅舎をフラッシュ撮影すると、駅名標だけが暗闇に浮かび上がりました。

結局フェリーには23:45ごろ乗船しました。

【今日の走行距離】
133.08km
【旅の総走行距離】
1143.07km
【今日の出費】

食費…1800円

JR…2490円
フェリー…10860円
合計…15150円
旅の合計…100286円
(19日目おわり)
(20日目へ続く)