20.9.22 自転車北海道一人旅【5日目】

今年で4年目を迎えた、9月の北海道自転車一人旅。5日目の今日は、ぬかびら源泉郷から三国峠を越え、上川駅まで走り、上川駅から遠軽駅まで列車で移動し湧別町を目指します!

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糠平館観光ホテル・朝食

7:00から朝ごはん。外の気温は一桁台まで冷え込んでいたようで、朝食会場も正直寒かったです。しかし味は美味しく、ご飯も2杯いただきました。
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糠平館観光ホテル・外観

前日の到着時、自転車をスキー道具入れの小屋?に入れてもらえて、普段私が泊まるのはビジネスホテルばかりなので、サービスの細やかさを感じました。

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タウシュベツ展望台からタウシュベツ川橋梁

ホテルから20分ほど走って、タウシュベツ展望台に到着。国道沿いの展望台ですが、正直ここからでは遠すぎてよくわからない気もしました。ダム湖全体の雰囲気を感じるには良いかもしれません。

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タウシュベツ展望台・国鉄士幌線線路跡

森の中を国鉄士幌線の線路跡が真っ直ぐ伸びていて、こちらも見所でした。

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タウシュベツ川橋梁への林道

いよいよ今回の旅一番の目的地・タウシュベツ川橋梁へ向かいます!橋は、国道から林道で3kmくらい離れています。橋へはツアーか、ゲートの鍵を借りてきて自家用車で向かうのが一般的な方法で、自転車で行ったという記録がなかなか見つからず、ロードバイクで林道を走れるか不安でした。しかし締まったダートがほとんどで、急な坂以外はロードバイクでも走れてしまいました。

自転車(ロードバイク)で国道からタウシュベツ川橋梁まで片道30分程度でした。橋まで林道を歩くと1時間弱かかるそうなので、これは良かったです。自転車なら鍵がないと開けられないゲートも、横から通れるのでツアー以外で橋を見るには最良の手段かもしれません。

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念願のタウシュベツ川橋梁到着!

糠平ダム完成により水没した、国鉄士幌線の旧線にあったコンクリートアーチ橋跡です。年に何ヶ月は水没するダム湖にあるということで、独特の雰囲気があります。イメージとしては、古代ギリシャの遺跡を見ているようでした。

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アーチ橋全体を見てみると、アーチ中央部の崩壊がかなり進んでおり、近い将来崩れてもおかしくなさそうに見えました。

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橋に近づけるギリギリのところから、一番崩壊が進んでいる部分を撮影。

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橋と同じく、ダム湖に沈んだビンやジュースの空き缶なども落ちていました。

湖底から橋の入口に戻るとき、小川を渡るのに失敗し、靴が片足水没してしまいました。ツアーなら長靴を貸してもらえるようで、普通の靴で湖底を歩き回るのは厳しかったです。

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国鉄士幌線・幌加駅跡

タウシュベツから林道を通って国道に戻り、また北上を開始しました。

幌加は数百人の暮らしがあったようですが、全く名残はありません。

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カフェ・三股山荘

三股は国鉄士幌線の終着駅・十勝三股駅があった町です。しかし路線廃止時でも2軒しか住んでいる人がいなかったようで、今も本当に静かな所でした。

ぬかびら源泉郷〜三国峠間は三股山荘が本当に唯一の食料補給ポイントです。またコンビニはぬかびら源泉郷にもなく、上士幌〜層雲峡間にはありません。自転車の人は非常食必須です。

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お昼ごはんにカレーライス(850円)をいただきました。なかなかボリュームがあって、峠越えに備えるには最高の食事でした。それに場所を考えると安すぎるくらいの値段にまた驚きました。

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今からあそこまで登るのか…

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見渡す限りの森、標高1000mを超えたあたりですが、ほとんど紅葉していませんでした。

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峠の手前から雨が…タウシュベツで遊び過ぎたこともあり、上川駅からの列車の時間に余裕が無く、このタイミングでの雨は困りました。

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雨が弱まったところで記念撮影。三国峠は北海道最高所の峠です。ただ標高は高いものの、上士幌からジワジワ登っていくので、上り坂自体は緩やかです。道の傾斜を考えると、上川〜白滝間の北見峠より楽だったように感じました。

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少し色付いた?道端のシラカバの木

三国峠頂上のトンネルを出ると、上川側は雨が止んでいました。これなら上川駅からの列車の時間に間に合うと踏んで、全速力で峠を駆け下りました。

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大雪ダム

大雪ダムから、留辺蘂方面へ降りるルートも考えましたが、上川ルートより距離が20km以上長いこともあって断念。
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層雲峡温泉

信号待ちの間に撮影。三国峠〜上川間は信号以外止まることなく漕ぎ続けました。

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上川駅にて、北見ゆきの特別快速きたみ

列車の発車10分前に上川駅に到着!5分で自転車を輪行袋に詰め、窓口で切符を買おうとするとヘルメットを見て、もしかして自転車ですかとギョッとする駅員さん。輪行の準備は出来てますと言うと良かった〜と安堵されていました。

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三国峠より辛い!?北見峠越えは列車に任せます。なんと15時台でも終電1本前、普通列車に限ると今日の最終列車です。

上川15:41 遠軽16:54 特別快速きたみ 北見ゆき
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車窓から巨大な岩のかたまりが見えたところで遠軽駅に到着。
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鉄道路線の維持については、北海道のみならず、日本全国で考える必要がありそうです。個人的には、赤字の鉄道路線に存在価値はないから、廃止しても構わないというような論調には同意できません…
しかし石北本線の開通にこんなドラマがあったとは、本当にドラマ化すれば面白いかもしれません。
遠軽駅から湧別町まで20kmほど走り、いつもお世話になっている、知り合いのお家にお邪魔しました。
 
6日目は1日休止したため、次の旅の記録は7日目になります。
 

【走行距離】

今日:120.3km

旅の合計:296.7km

 

(5日目おわり)
(7日目へつづく)