【2020.10.31】秋の九州土日旅 2日目

f:id:suzumetravel:20201031081647j:plain

朝日を浴びるファンネルマーク

阪九フェリーで迎える朝、よく眠れました。目覚ましにデッキに出て見ると、とてもいい天気です。昼ごはん用に、前夜予約していたパンを受け取ります。

f:id:suzumetravel:20201031081606j:plain

名門大洋フェリーも大阪南港から到着

何度か利用したことがある、名門大洋フェリー阪九フェリーと同じ時間の新門司到着です。

f:id:suzumetravel:20201031083019j:plain

ファンネルマークと同じデザインの建物

フェリー下船後は、無料の送迎バスで門司駅小倉駅へ向かえます。今回は門司駅へ。門司駅には20分〜25分くらいで到着します。

門司9:09 小倉9:14 新田原ゆき

f:id:suzumetravel:20201031091935j:plain

ソニック・出入り口のデッキ

小倉から特急ソニックに乗車。洗練された外観、木を中心とした車内ともにデザインが秀逸で、乗っていて楽しい電車です。革張りの椅子も快適。

小倉9:19 博多10:02 特急 ソニック10号 博多ゆき

f:id:suzumetravel:20201031100431j:plain

終点博多に到着

異国情緒あふれる見た目のソニック

f:id:suzumetravel:20201031101416j:plain

博多駅3番ホームのかしわうどん

朝ごはんに、ホームの立ち食いスタンドでかしわうどんを食べます。九州といえば、甘いかしわとゆるいうどんです。個人的にはコシがある讃岐より、お腹に優しそうなこっちの方が好みです。

博多駅には他にもとんこつラーメンのスタンドもあります。こちらもどうぞ。

いったん改札を出て地下鉄に乗り換え、一路西を目指します。

博多10:27 西唐津11:43 快速 西唐津ゆき

f:id:suzumetravel:20201031111745j:plain

車窓からは玄界灘

地下鉄は途中から地上に出てJR線に乗り入れ、佐賀県唐津市を目指します。

車窓から見える、玄界灘の青が眩しいです。博多を出てから1時間と経っていませんが、いきなりの絶景にテンションが上がります。

f:id:suzumetravel:20201031114024j:plain

みんなの九州きっぷの中吊り広告

今回の旅で利用した、みんなの九州きっぷの広告がありました。北部九州版なら、2日5000円で特急/新幹線乗り放題、6回まで指定席が利用可能と、このきっぷがあったから来たと言っても良いくらいのお得感です。

もともと9月いっぱいで販売終了の予定でしたが、好評なこともあってか、年末まで延長され、現在は2021年3月末まで販売されることが決まっています。せっかくの機会なので、皆さんぜひ九州へ。

f:id:suzumetravel:20201031115103j:plain

西唐津駅前からは昭和バスに

終点の西唐津からはバスに乗り換え、最初の目的地名護屋城を目指します。唐津から名護屋城方面へのバスは、1時間1本程度の運行です。

昭和バスは佐賀県のご当地バス会社ですが、社名の由来が気になります。

西唐津駅前11:55 名護屋城博物館入口12:36 昭和バス

f:id:suzumetravel:20201031135554j:plain

佐賀県名護屋城博物館

バスは何度か丘を登って下り、海を見たり原子力発電所(玄海原発)を見たりして目的の名護屋城に到着しました。結構ダイナミックな地形です。

バス停から歩いて5分ほど、名護屋城跡内にある、佐賀県名護屋城博物館へ。

f:id:suzumetravel:20201120224949j:plain

亀甲船と安宅船

館内は名護屋城周辺地域と、朝鮮半島地域との文化の交流についての展示が中心でした。名護屋城博物館という名前ですが、名護屋城豊臣秀吉朝鮮出兵のために築かれた城のため、必然的にこのような内容になります。

亀甲船と安宅船のレプリカの展示がありました。亀甲船は朝鮮、安宅船は日本で使われていた戦国時代当時の軍艦です。亀甲船は去年の秋の韓国旅で、ソウルの戦争記念博物館へ行った時に1/1スケールの模型を見ていたので、一目で思い出しました。異なる場所が歴史の糸で繋がったりする所が、旅をしていて面白い所だと感じます。

f:id:suzumetravel:20201120225052j:plain

名護屋城復元模型

名護屋城の復元模型を見ると、その規模に圧倒されます。築城当時は、日本最大級の城郭だったそうで、それだけ朝鮮出兵は一大事業だったことが分かります。

展示は他にも、朝鮮を通して伝わった首飾りなど興味深いものが沢山ありました。

f:id:suzumetravel:20201120225144j:plain

名護屋城本丸跡

本丸跡は、博物館の模型で見たようにかなり広大でした。本丸の海に面する隅に天守台があり、そこからは絶景が。

f:id:suzumetravel:20201120225310j:plain

年数日は対馬まで見えるそう

天守台から朝鮮半島方面を望む。天気が良い日は対馬まで見えるそうです。この日は多分見えませんでした、というのも正直地図を見ても、どれがどの島かいまいち分からなかったです。

f:id:suzumetravel:20201120225446j:plain

阪九フェリー名物のパイシュー

いい景色の本丸でお昼ごはんにしました。阪九フェリーで買った焼き立てパンと、名物のパイシューをいただきました。パイシューは生地がサクサクで本当に美味しい。オススメされる理由が分かります。リピート必須。

西唐津駅に戻ります。バスを乗り継いだ、呼子という所は漁港で、少し歩き回るといい雰囲気でした。

名護屋城博物館入口14:38 呼子14:47 昭和バス

呼子14:55 西唐津駅前15:20 昭和バス

f:id:suzumetravel:20201120225544j:plain

JR九州カラーの電車

西唐津駅に戻ってきました。国鉄時代に設計・製造された、昔ながらの通勤電車で唐津へ。

西唐津15:29 唐津15:32 筑前前原ゆき

唐津駅から唐津城まで、歩きながら探索開始。知らない町を歩く時は、Googleマップで現在地付近を表示させ「観光」で検索して出た場所を回っています。世界のGoogleの手にかかれば、知らなければ見逃してしまうようなマイナースポットも拾えます。

そしてまず見つけた旧佐賀銀行唐津支店へ。

f:id:suzumetravel:20201120225707j:plain

佐賀銀行唐津支店

重厚なレンガ造りの建物。街並みの中で明らかに風格が違います。旧佐賀銀行唐津支店は、あの東京駅を設計した、辰野金吾の監修で建てられました。

f:id:suzumetravel:20201120225812j:plain

佐賀銀行唐津支店

内装もまた素晴らしい。高い天井や格子の窓口が並ぶ様子を見て、旧日本銀行広島支店に行ったことを思い出しました。当時、銀行といえばこのようなスタイルだったのでしょう。

f:id:suzumetravel:20201120225905j:plain

レトロな窓口が並ぶ

昔はここでお金を計算して、預けたり下ろしたりしていたのでしょう。風情はありますが、スマホのネットバンクやコンビニのATMで済むようになった今では、なかなか考えられません。

f:id:suzumetravel:20201120230024j:plain

唐津焼辰野金吾博士

入口で来場者を出迎える、圧倒的存在感の辰野金吾博士。唐津特産の焼き物で出来ていますが、立体感がすごい。本物そっくり?です。

次は唐津城へ。

f:id:suzumetravel:20201031164627j:plain

唐津のメロンソーダ

唐津城は続日本100名城の一つで、豊臣秀吉の家臣寺沢広高が築城しました。築城時には、秀吉亡き後廃城化していた名護屋城の資材を用いたそうです。

模擬天守がありますが、閉館まで時間が無かったため、今回は諦めました。

f:id:suzumetravel:20201120230121j:plain

景勝地・虹の松原を望む

本丸の東側からは、虹の松原が望めます。

城から下りて、松浦川に架かる橋へ…

f:id:suzumetravel:20201031171138j:plain

唐津城遠景

手前の松浦川と海に囲まれた唐津城。まるで島のようです。天守が夕陽に照らされて綺麗でした。

f:id:suzumetravel:20201031172131j:plain

松浦川の船着場跡

のんびり駅に戻ります。途中、松浦川沿いに昔の船着場跡がありました。その他にも島へ渡る渡船場もあって、なかなか面白い所です。

唐津17:44 佐賀18:52 佐賀ゆき

f:id:suzumetravel:20201120231058j:plain

唐津線の汽車

唐津線の列車は昔ながらのディーゼル汽車でした。沿線の景色は暗くてよく分からず。

佐賀18:56 新鳥栖19:08 特急 みどり26号 博多ゆき

f:id:suzumetravel:20201031191429j:plain

九州新幹線新鳥栖駅

新鳥栖長崎本線九州新幹線の乗り換え駅です。晩ごはんを求めて久留米へ。

f:id:suzumetravel:20201031192235j:plain

さくら号

新鳥栖から久留米まで、わずか4分間の新幹線旅。東海道新幹線・東京〜品川間より早い!フリーきっぷだからこそ出来る新幹線の乗り方でした。

新鳥栖19:17 久留米19:21 さくら565号 鹿児島中央ゆき

f:id:suzumetravel:20201120231543j:plain

久留米駅、陣太鼓のような時計台

久留米駅到着。初めて降りました。とにかくお腹が空いたので、目当てのお店へ急ぎます。

f:id:suzumetravel:20201120231527j:plain

とんこつラーメン発祥記念碑

久留米はとんこつラーメン発祥の地でした。博多が発祥だと思っていましたが、違うんですね。なんでも豚骨スープは偶然出来たそうです。

f:id:suzumetravel:20201120231511j:plain

清陽軒・文化街店

久留米駅から歩いて20分弱、久留米出身の友人に教えてもらったお店に来ました。繁華街にあるラーメン屋さんです。横にはいい感じの路地もあって何とも良い雰囲気。

f:id:suzumetravel:20210128225105j:image

本場のとんこつラーメン…!!

特にコメント無くとも、写真だけで美味しさが伝わると思います。

f:id:suzumetravel:20201031195236j:plain

道端の屋台

繁華街を歩き回ってみると、歩道にはラーメンの屋台。屋台文化に馴染みがないので、こういう屋台には憧れます。

久留米20:33 熊本21:05 つばめ343号 熊本ゆき

f:id:suzumetravel:20201120232047j:plain

つばめ号・800系

800系のデザインは新幹線の中では一番好きかもしれません。随所につばめの意匠があるのがポイントです。

f:id:suzumetravel:20201120232051j:plain

熊本といえば

コンコースには言わずと知れた彼がいました。

なぜか頭だけですが、駅営業中は写真のように地中に埋まっていて、夜中になると動き出す…動き出しそうです。夜見るとちょっと怖いような…

f:id:suzumetravel:20201120232117j:plain

ルートイン熊本駅

今日の宿は駅前のルートインにしました。ルートインは初めて泊まります。ビジネスホテルの中でもランクがちょっと高いイメージで、普段なら選択肢にないホテルですが、GoToのお陰で予算内で泊まれました。

f:id:suzumetravel:20201031223814j:plain

GoToトラベル・地域共通クーポン

チェックイン時に、宿泊日とその翌日に使えるクーポンがもらえます。クーポンは1000円単位のため、GoToの適用で実質半額近くの割引になることもあります。

ホテルには小さな温泉もあって、疲れを取って休みました。

 

(2日目おわり)

(3日目へつづく)