激安乗り放題きっぷ「みんなの九州きっぷ」を使って、秋真っ盛りの土日に九州を旅してきました。
3日目、日曜日の今日は熊本駅前のホテルルートインからスタート。阿蘇山に登った後、別府で温泉に入り、新幹線で神戸へ帰る予定です。
朝8時前、今日は熊本駅からスタート。前日は熊本駅前のルートインに宿泊しました。すっきり晴れていい一日になりそうです。
熊本と大分を結ぶ豊肥本線、肥後大津で電車からディーゼル汽車に乗り換え。熊本から肥後大津の間は本数も多く、都市近郊路線という感じですが、肥後大津から先はローカル線の風情です。
スイッチバックの後、車窓左側には大きな土砂崩れの跡が。2016年の熊本地震で土砂崩れが起き、線路が埋もれてしまった豊肥本線は、2020年8月、4年ぶりに全線復旧を迎えることが出来ました。
スイッチバックで外輪山を越えると、車窓からは阿蘇山が望めます。山頂付近は雲に覆われていますが、天気はどうでしょうか。
バスの時間の都合で、一旦阿蘇を通り過ぎて宮地まで行った後、阿蘇駅へ。
阿蘇駅に到着。左が宮地から乗ってきた普通列車です。右は熊本からの観光特急あそぼーい、こちらに乗りたかったのですが、全席指定の列車で数日前でも指定券が売り切れていたため乗れず…
阿蘇駅からは九州産交バスで阿蘇山へ。この当時は、バスと火山博物館の入場券がセットになった、GoToトラベル適用となるプランがありました。
バスで阿蘇の急斜面を登り切り、まずはバス降りてすぐの火山博物館へ。ここでは火山の成り立ちと、調査の歴史が学べます。展望台からは煙を上げる中岳の噴火口を見ることも出来ますが、思ったよりモクモクとしていて驚きました。
博物館のあとは、せっかくなので草千里の周囲にある山に登ってみようと思います。まずは火山博物館背後の杵島岳へ。標高は1326mとまずまず高いですが、草千里の標高が1150mなので、丘を登る感覚で行くことが出来ます。
丘を登る感覚といったものの、もとは火山なので登りはかなり急です。外輪山と斜めになったススキの角度を比べると、杵島岳の急峻さが分かると思います。
階段の急さは真っ直ぐ立っていると、荷物の重みで後ろへ転げ落ちそうになるくらいでした。恐る恐る上を見ると、背景の雲と相まって何やら天まで続きそうな雰囲気がしました。
階段を登り切ると、突然平地と巨大なすり鉢状の噴火口が現れました。ここが杵島岳の山頂です。すり鉢を一周することも出来ますが、天気に不安があったのでとりあえず昼食としました。
中岳噴火口を正面に見ながら、朝熊本駅で買ってきた駅弁をいただきます。
食べ終わったところで雨が…
急いで草千里まで戻ります。
草千里に戻ると雨は止んでいました。せっかくなので、烏帽子岳にも登ってみます。
登り始めは良かったのですが、途中からまた雨が…
引き返す訳にもいかないので、一目散に山頂へ。山頂付近からは、数百メートル下まで転げ落ちそうな風景が望めました。
山頂では写真だけ撮って、すぐ下山路へ。
下山してしばらくすると雨も止んできて、すると噴火口方面に虹が架かりました!思わぬサプライズに、雨中の行軍が報われました。
再び草千里に戻ってくると、雨は完全に止んで、烏帽子岳は太陽に照らされていました。
阿蘇駅へと戻るバスの道中、米塚が見えました。お椀をひっくり返したような丘で、火山らしい不思議な風景です。
別府に着く頃にはすっかり夜に。
駅から近い温泉で足の疲れを癒します。市営浴場で、格安の値段で温泉に入ることが出来ます。
小倉からは新幹線で帰ります。日本旅行の企画きっぷ「バリ得こだま・ひかり」を使うと7000円弱で小倉ー新神戸を移動できます。特にひかりに乗ると、のぞみと所要時間もほとんど変わらないので更にお得です。
(3日目おわり)