四国一周サイクリング【2日目】

2021年5月1日(土)

今回の旅では、ゴールデンウィーク期間の連休を最大限に使って、愛媛県自転車新文化推進協会開催の、四国一周サイクリング「CHALLENGE 1,000㎞
プロジェクト」にエントリーし、公式コースに沿って四国一周を目指します。

今回は2日目の旅の記録、徳島県美波町から室戸岬を経由して、高知県安芸市を目指します。

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2日目の今日は、徳島県美波町のゲストハウス「壱 THE HOSTEL」からスタート!
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美波町中心部の日和佐には、四国八十八箇所の札所の一つ・薬王寺があります。日和佐は古くから門前町として栄えたそうです。
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四国一周ルートは国道55号を離れ、海沿いを走る県道147号へ。海沿いといっても平らな海岸沿いではなく、結構上り下りが険しい道で苦労しました。
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ところどころに展望台があって、なかなかいい眺めです。沖に浮かぶ大島が見えました。
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山道を下りてくると牟岐町の市街地に出ました。JR牟岐線牟岐駅です。出発が遅かったので、時刻はこの辺りでもう11時前に。後から考えると、もう少し早起きするべきでした。
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牟岐駅前の商店。味のある看板が気になります。

牟岐からは国道55号へ戻り、ひたすら海沿いを南下していきます。アップダウンも少ないのでひたすら走り続けました。
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JR牟岐線の終着駅・海部駅ですが、現在は道路と線路を両方走れるバス、DMVの導入工事のため、列車代行バスによる運行となっています。DMVの営業運転は世界初となる模様で、海陽町内では「世界初が走る町」の立て看板をよく見かけました。
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海の色が青ではなく、緑に近くとても鮮やかです。四国一周中は、どこでもこの緑っぽい海が見られてとても印象に残りました。
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徳島県を抜けて高知県東洋町へ。
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この辺りで後輪から擦れるような音が…

よく見るとタイヤの表面のゴムが擦り切れて、繊維状の中身が見えていました。何かを踏んだ訳ではないので、タイヤ自体寿命を迎えたようです。数年以上交換した覚えがないので、本来なら出発前に新しくしておくべきでした。

擦れる音はタイヤが切れた所がチューブからの圧力に耐えられず、変形してフレームと擦れているのが原因でした。このまま走るとパンクしそうなので、とりあえず少し空気を抜いて様子を見ます。
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困った所ですが、とにかくお腹も空いていたので、国道脇のカフェ「みちしお」でお昼ごはんに。
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ナシゴレン。 名前は聞くものの、初めて食べました。辛いソースを混ぜると更に美味しいです。

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ナシゴレンで満腹になり、とりあえずタイヤの穴を埋めれるものは、と考えていると、サーフショップもされているようで、ウェットスーツ補修用のゴム接着剤を貸していただけました。これで穴は埋まり、物を踏んでタイヤがバーストすることは無さそうなので、後は高知でタイヤを交換することにしました。
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室戸岬へ向けて、ひたすら海沿いを走ります。しかし風が強すぎて全く進んだ気がしません。初めて体験するような、踏ん張らないと飛ばされそうなくらいの風でした。左側の路肩を走っていると横風に押されて、反対車線まで押し出されるようなこともあり、走るのは諦めて歩道を押して歩きます。

この辺りから室戸岬までは30kmくらいあるので、正直気が重かったです。
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偶然見つけた不思議な地名。

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強風に加えてここで雨が…

国道沿いは雨を避けられる所も何もないので、急いで町がある所まで走りました。郵便局と四国銀行のATMボックスに避難。ここで小一時間くらい強風と豪雨が止むのを待ちましたが、横なぐりの雨に雷鳴も加わって、台風かと思うくらいの天気でした。
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豪雨の後の佐喜浜漁港。佐喜浜は山と海に囲まれた、小さな港町でした。

ここからは風も弱まったので、気を取り直し室戸岬へ向けて再出発です。
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夫婦岩。国道脇にあります。
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そろそろ室戸岬が見える…と思いましたが、岬の方は雨が降っているのか視界は良くありません。

そして岬に近づくと、ジオパークセンターがある三津漁港付近で再び雨が。国道沿いの倉庫で止むのを待ちます。20分ほど停滞すると弱まってきたため、完全に止む前に出発。ここで17時を過ぎていたため、あんまり待つ余裕もありません。
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巨大な弘法大師像。岬はすぐそこです。
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何とか室戸岬に到着!

四国一周のイメージは、高松〜室戸岬東海岸が第一ステージのつもりだったので、とりあえず最初のゴールに着いて一安心しました。
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この辺りが岬の先端で、雄大な太平洋から押し寄せる白波が印象的です。

歩道で更に先端まで行けるようでしたが、時間も無いのでそこそこに出発します。岬周辺には、四国八十八箇所最御崎寺や、室戸岬灯台もあるので是非また再訪したいところです。
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室戸付近、南国らしい風景。風も止んで走りやすくなりました。
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これも室戸付近、強風で崩れてしまったのか?すごい事になっています。
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道の駅キラメッセむろと、ちょうど日が沈むところでした。
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波打ち際まで下りてみました。

ここから宿までは30km、日が暮れて夜間走行となりました。もともとの計画では、室戸で1泊、翌日高知泊の予定でしたが、室戸付近に予算に合う宿が無かったため、このような行程になりました。

夜走っても、星が綺麗なことくらいしか楽しみがありませんが、それでも室戸岬まで強風と雨に足止めされていたことを思うと、ペダルを漕ぐ足は快調でした。
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20時ごろ、奈半利に到着。写真は土佐くろしお鉄道の終着駅、なはり駅です。ここからは高知までは鉄道沿線を走ることになり、もしタイヤが限界を迎えても、輪行して移動出来るので、安堵しました。タイヤが裂けてから60km、これで何とかなりそうです。

奈半利のスーパーマルナカで晩と朝の食料も買っておきました。
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21時前、安芸市にある今日の宿「伊尾木ステーションゲストハウス」に到着!ゲストハウスですが、遍路宿としても営業されているようです。booking.comからの予約で、1泊4000円でした。
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今日の宿泊者は私だけだったので、寝室も広々使わせていただけました。まずお風呂に入り洗濯機を回し(両方とも無料)、晩ごはんを作ります。
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奈半利マルナカで買った、土佐はちきん地鶏とすくもポークを炒めます。
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ご飯は土佐寿司と田舎ちらしで、土佐ずくしの晩ごはんとなりました。土佐寿司は山の幸をネタにしたお寿司で、初めて食べましたがさっぱりしていてなかなか美味しいです。

今日は雨に風に大変な一日でしたが、何とか安芸までたどり着けて良かったです。

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【今日の走行距離:121.33km】

【1日目からの合計:283.36km】

(2日目おわり)

(3日目へつづく)