四国一周サイクリング【5日目】

2021年5月4日(火・祝)

今回の旅では、ゴールデンウィーク期間の連休を最大限に使って、愛媛県自転車新文化推進協会開催の、四国一周サイクリング「CHALLENGE 1,000㎞
プロジェクト」にエントリーし、公式コースに沿って四国一周を目指します。

今回は5日目の旅の記録、四万十町十和から、足摺岬を経由して、宿毛市を目指します。

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今朝はゲストハウス"かっぱバックパッカーズ"からスタート!朝ごはんはパンとチキンラーメンです。朝は気温10度台と、結構冷えたのでこたつでいただきます。南国高知といえど、山間部に来ると冷えますね。
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ゲストハウス"かっぱバックパッカーズ"全景。JR予土線の下をくぐった所にあります。なかなかの隠れ家ぶり。駅もスーパーも近くて、いい立地だと思います。
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今日もひたすら四万十川沿いを走ります。交通量は少なく快適。行程的に長い1日になりそうですが、まずは上々のスタートです。
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JR予土線・江川崎駅。列車で何度か訪れたことがある駅です。窪川もそうでしたが、列車で来ようとしてもかなり遠い場所なので、自転車で走って来れたことに達成感を感じました。

ここで予土線四万十川は別々の方向へ。予土線は山を越えて宇和島へ向かいます。四万十川は南の中村へ。四国一周ルートは四万十川沿いの国道441号です。
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江川崎の道の駅「よって西土佐」にてかなり早めのお昼ごはん。この先中村までコンビニもないため、補給出来るときに食べておく作戦です。地元の食堂のお弁当でした。名産の桃サイダーもあわせて。
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沈下橋の岩間大橋、最近復旧して渡れるようになったそうです。U字に蛇行する四万十川は必見。
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中村まではずっと国道ですが、写真のような狭い区間もあって注意が必要です。対向車、追い越しに注意。四国一周のウェアを見て、追い抜く時に声をかけていただきました。
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江川崎からだいたい1時間半くらいで、中村の市街地に到着。久しぶりの大きな街です。コンビニでおにぎりと、暑さのあまりアイスを補給。
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四万十川を渡る、土佐くろしお鉄道の橋梁。窪川から中村を通って、今日の目的地宿毛へ延びる線路です。

四万十川記念公園で休憩、おにぎりを食べました。しかし止まってると暑いので先を急ぎます。河口付近で四万十川とついに別れ、国道321号土佐清水方面へ。
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たこ焼き12個が300円!

土佐清水市下ノ加江にある「タコ焼きぽろぽろ」にて。上にのっているのはマルソウダガツオ(めじか)から作られる宗田節で、土佐清水の特産品です。店主のおばさんの人柄か、地元の人に愛されるお店でした。宗田節パワーで一路足摺岬へ。
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佐清水の市街地から、右回りで足摺岬方面へ。対岸は中村の街、ちょうど四万十川の河口のあたりが見えます。その奥にずっと続く陸地沿いに走って来たと思うと、長い道のりでした。大雨と強風に悩まされた室戸岬は、見えているのかもわからず。
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南国らしい漁村を走り抜け、やっと思いで足摺岬到着!

時刻は15時半を過ぎていました。
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ジョン万次郎(中浜万次郎)の銅像とともに。足摺岬から近いところに生誕の地があります。
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展望台から足摺岬灯台を望む。海沿いはなだらかな室戸岬とは異なり、北海道の襟裳岬のような切り立つ崖が、いっそう終着点というイメージに重なります。
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最南端の地に立つ足摺岬灯台。1914年点灯、1960年に現在のデザインに改築されました。灯台付近から海を望むと、地平線がずっと見渡せます。時間を忘れて、いつまでも眺められる風景でした。
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足摺岬のまわりは、鬱蒼とした森で道も細く、ジャングルのようでした。年間を通して温暖な気候のため、亜熱帯の植物が自生しているそうです。なかなか不思議な光景でした。
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白山洞門。花崗岩が侵蝕されて出来たアーチ状の洞門で、灯台から少し歩いた所にあります。
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そして白山洞門を見る所にあるのが万次郎足湯。絶景とともにしばし休憩。無料で入れるので、ぜひお立ち寄りください。

足湯で気合を入れて、宿を予約している宿毛へ。足摺岬から宿毛までは60km。到着は夜遅くなること必至でしたが、翌日は夕方まで雨なので、やむなしの強行軍です。足摺岬周辺に予算に収まるホテルが無かったのもあります。

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突然現れた龍宮城跡地。いったん通り過ぎるも戻って撮影。かなり大きな建物ですが、今は緑に侵食されています。営業当時はサンゴ博物館だったようです。
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国道321号、ひたすら海沿いを走ります。叶崎の手前で日没の気配に。
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叶崎に立ち寄りました。岬に灯台があります。岬をトンネルでスルーする国道から離れ、細い道に入るとたどり着けます。
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叶崎には猫がたくさん住み着いていました。しばし休憩のあと出発。日が沈みました。
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大月町小才角(こさいつの)の集落が見えます。国道はこの辺りで海を離れ、山間へ入ります。時刻は19時を過ぎ、いよいよ暗くなりました。

山間部に入るとライトを付けていても暗く、たまに通る車の明かりが有難いほどでした。路肩の斜面が急にガサガサ揺れて驚いていると、猿が何匹か逃げていきました。

また田んぼ近くを走っていると、何かが光っているような気がしました。気のせいかなと思いきや、光はいくつか集まっていて、ゆらゆら揺れているように見えました。立ち止まって近づくと、それが蛍の群れと分かりました。目が慣れてくると何匹、何十匹も飛び交っていて、幻想的な光景でした。蛍を見るのは初めてで、いい思い出になりました。
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20時過ぎ、大月の道の駅にて。道の駅ですが売店は閉まっていて、ほとんど人の気配もなく、ひっそりとしていました。遍路小屋風のバス停で休憩。ミレービスケットで空腹を満たします。

大月からはまた海沿いへ向かって下り基調の道になります。相変わらず交通量は少ないです。
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やっとたどり着いた、土佐くろしお鉄道宿毛駅。時刻はちょうど21時でした。宿毛まで数kmくらいの所で、街の明かりが見え始めてやっと安心できました。
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21時すぎでも開いてるお店がありました!

四国と九州に多いファミレス・ジョイフルの高知宿毛店でした。

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無心で完食しました。

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そして今日の宿はホテルアバン宿毛楽天からの予約で1泊素泊まり3895円でした。
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チェックインの時に色々食料をいただきました。土佐茶はお土産に。部屋も綺麗で、値段以上のホテルでした。

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【今日の走行距離:162.64km】

【1日目からの合計:626.08km】

(5日目おわり)

(6日目へつづく)