2017年、学生時代に始めた自転車北海道旅も、今年で5年目を迎えました。今回は未踏の地、道南一周を目標に走っていきます。
今日は泊村から、せたな町・旧北檜山町を目指します。
今朝は泊村の盃温泉「潮香荘」からスタート！朝から海が見える温泉に入り、朝ごはんをいただきます。焼き魚が美味しく、ご飯をおかわりして完食しました。
潮香荘、部屋からの眺め。国道から少し上がった所にあるため、海と岩内方面へ続く陸地を望むことができます。
今日は9時半ごろスタート、出発後はまだ涼しく、スピードを上げて南下します。泊原子力発電所近くのトンネルを越えると、泊村から共和町へ。海沿いに進むと岩内町への最短ルートですが、ちょっと寄りたい場所があって内陸へ。
道道269号を南西へ、道路の進行方向右奥がニセコです。正面の単独峰は方向的に羊蹄山？に見えます。
10時半ごろ、今日最初の目的地、幌似鉄道記念公園・旧国鉄岩内線の幌似駅に到着！函館本線小沢駅から岩内駅を結んでいた、岩内線は、1985年に廃止されました。しかしこの幌似駅は、当時の雰囲気そのままに保存されています。
幌似駅駅舎。廃止から36年経ったものの、非常に良い状態で保存されています。駅裏手に国道を通したため、本来の場所からは移設されているようですが、雰囲気はそのままです。
駅舎内は、きっぷうりばに運賃表、ベンチなども現役当時そのままに残されています。
駅舎脇には花壇もありました。岩内線の廃止以来、大切に手入れされてきたことが分かります。
ホームには駅名標も。
客車と車掌車もそれぞれ1両ずつ保存されています。
製造から半世紀以上は経っていそうな客車ですが、駅舎同様こちらも状態は良さそうです。
目的を達成し、一部岩内線の跡地を利用した国道276号で岩内町へ向かいます。岩内へはずっと海からの向かい風が吹き、なかなか思うように進みませんでした。
岩内運動公園にて、静態保存されているSL、D51 159を確認。
道の駅いわないで、名物らしい、たら丸焼きとマンホールカードをいただきました。
道の駅いわない向かいにはバスターミナル、岩内線の終着駅、岩内駅があった場所のようです。
岩内からは国道229号に戻り、海沿いをひたすら走ります。今日もいい天気になりました。
国道沿いに突然大きな建物の跡が…
ここは雷電温泉郷だった場所で、かつては温泉宿が何軒かあったようですが、今は全て廃業され、古びた建物が残るだけとなっています。バス停は雷電温泉郷の名前のまま、今日も現役なのが寂しさを強調させます。
寿都(すっつ)町に入り、走ってきた海岸線を振り返ります。このあたりは湾になっていて、写真では対岸が見えています。
弁慶岬に到着！岬を背に弁慶が仁王立ち。なぜここに弁慶？と思いますが、由来があるようです。
【奥州を逃れた義経・弁慶一行は蝦夷地に渡り、この地に滞在した。弁慶は、毎日この岬の先端に立って同志の到着を待っていたが、再会することはできませんでした。そんな弁慶の姿を見ていたアイヌの人たちはいつしかこの岬のことを「弁慶岬」と呼ぶようになったと言われています。（寿都町ホームページより）】
弁慶像の奥、岬の先端にある弁慶岬灯台。
島牧村の中心部、村唯一のセイコーマートで休憩。もう既に時刻は17時半でした。ここから今日のゴール、北檜山までは50km…少し無理な行程でしたが進むほかありません。
不思議な形の岩。ずっと海沿いを走っていると、ところどころに色々な形の岩があって飽きることはありません。ただトンネルは飽きます。
この辺りは、海沿いには道を通せないような地形が多く、そのため岬を貫通するトンネルが沢山あります。1000m以上の長さのトンネルも珍しくなく、それが連続することもあり自転車には厳しい道です。ただ交通量は少ないため、それ程神経質にならなくても大丈夫と思います。
トンネルの出口をコンクリートでガチガチに固めています。もはや元の地形が分からないほどですが、崩落を防ぐには仕方ないことなのでしょう。
島牧村からせたな町に入ったものの、19時13分、日が沈んでしまいました…
須築トンネル、もはや壁です。
だんだんと暗くなってきます。
20時を過ぎると真っ暗になり、月明かりを頼りに走ります。ただ国道には瀬棚と北檜山の間は街灯がありました。
20時半、せたな町・旧北檜山町の中心部にある今日の宿「さわだ旅館」に到着！素泊まり4000円でした。
宿すぐ近くの温泉ホテルきたひやまで、日帰り入浴が出来ました。温泉なので普段なら長めに入る所、かなり疲れていて15分くらいで出ました。
晩ごはんはセイコーマートのカツ丼。店内調理のホットシェフは、コンビニ弁当のレベルを超えているので是非ご賞味ください。大盛で大満足。食べてすぐですが、倒れるように就寝しました。
【今日の走行距離：149.34km】
【1日目からの合計：253.73km】
(2日目おわり)
(3日目へつづく)
