2021.7.19 道南一周2021【3日目】

2017年、学生時代に始めた自転車北海道旅も、今年で5年目を迎えました。今回は未踏の地、道南一周を目標に走っていきます。

今日はせたな町北檜山から、江差まで走り、フェリーで奥尻島を目指します。

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8:45、北檜山のさわだ旅館からスタート!朝ご飯は前日セイコーマートで買っておいたパンで済ませました。今日も暑くなりそうです。
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国道229号で江差を目指します。北檜山〜大成の間は海から離れ、内陸を走ります。海沿いにも道があるので、景色を楽しむにはそっちの方が良かったかもしれません。海沿いルートだと、岬までは行けないものの、北海道最西端の尾花岬も見ることが出来たようです。すっかり忘れてました。
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峠になっていて、変化のない上りが続きます。暑すぎて休憩しようと立ち止まりますが、日陰もないのでなかなか大変です。
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峠には檜山トンネルがありました。全長1000mを超えるトンネルですが、写真のとおり入口から出口の光が見えていて、実際の長さより近く見える気がしました。
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10時半、せたな町・旧大成町の平浜海水浴場にて。国道を挟んで、道の駅てっくいランド大成があります。
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この辺りは面白い形の岩が多く、走っていて退屈しません。
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奇岩・親子熊岩。親熊が子熊を抱き抱えているように見えます。
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溺れてしまった親子熊を、神様が岩に変えた…という伝説があるようです。
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12時まえ、八雲町熊石(旧熊石町)のセイコーマートで休憩。この後お楽しみが控えているため、小腹を満たす程度で。
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八雲町から乙部町に入ります。
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おかしない?

おかしくはないけど、どこか気になる地名です。
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6月6日、国道229号線の鳥山側、館浦トンネル手前で崖崩れが発生し、229号線は迂回が必要となっています。現在は調査を行い対応策を検討しているようで、通行止めはかなり長期化しそうです。
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公式に案内されている、道道経由の迂回路ではありませんが、通行止め箇所から3km弱東進した所から農道に入ると、6km程度の迂回で済みます。
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乙部八幡神社。今年で創建420年の旗が立っていました。
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お楽しみといえばこれ!函館名物で有名なラッキーピエロですが、少し離れたここ江差でも食べることが出来ます。
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ラッキーピエロはお店ごとに内装のコンセプトがあるようで、この江差入口前店はオードリー・ヘップバーンがモチーフになっています。
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ナンバーワンセット@734円、名前の通り人気ナンバーワンのチャイニーズチキンバーガー、ラキポテ、ウーロン茶のセットです。バーガーはがっつり食べられる大きさで、ホワイトソースがかかったポテトもうまい。
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江差の市街地まで来ました。奥尻島ゆきのフェリーまで、一時間くらい余裕があるので、少し寄り道します。写真は復元された幕末の軍艦、開陽丸です。開陽丸はここ江差で暴風雪により座礁し、沈没してしまいました。
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江差港の近くにある、かもめ島に来ました。古くからニシン漁や北前船貿易の舞台となっていたそうです。写真は厳島神社の鳥居です。

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かもめ島の頂上に立つ、鴎島灯台です。ニシン漁で栄えた江戸時代から、かもめ島を目印に灯台を造っていたといい、現在もこの鴎島灯台が周囲の船の安全を見守っています。

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フェリーの時間が近づいてきました。建物の表示は"ノェリーㅤりば"になっているのが気になりますが、ハートランドフェリー江差フェリーターミナルです。夏のこの時期は朝と夕方の1日2便、江差から奥尻島へ向かうフェリーが発着しています。
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自転車はそのままフェリーに載せると、航走料金がかかりますが、タイヤを外して輪行袋に入れると手荷物として無料で持ち込めます。道北の羽幌から天売島・焼尻島へ向かう羽幌沿海フェリーと同じシステムです。
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17:40、フェリーは定刻通り江差を出航しました。
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先ほど寄り道した、開陽丸とかもめ島が見えます。かもめ島は港から見ると防波堤のようで、灯台があったように昔から重要な場所だったと分かります。
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江差の町がどんどん小さくなっていきます。また2日後帰ってくるものの、少しだけ寂しさも感じます。
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さっき走ってきた、海沿いの国道を走る車が見えます。

江差から奥尻島は、北海道と奥尻島との最短距離ではないため、北海道と斜めに走っていくような航路となります。最短距離となるのはせたな町で、江差との距離の半分くらいです。数年前までは、夏の間瀬棚〜奥尻島航路もあったものの、利用者が少ないためか現在は休止中です。
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夕焼けの中、奥尻島を目指します。

晩ごはんは、江差のスーパーで買った寿司を船内で食べました。特に揺れることもなく快適な航海でした。
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19時半ごろ、夕焼けでまだ明るい中奥尻島の山容が見えてきました。意外と険しそうです。
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19:50、江差から2時間、定刻通りの奥尻島到着です。フェリーから降りた人は車で行ってしまい、一人残されて自転車を組み立てます。20時すぎ宿を目指して出発。
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奥尻港から山を越えて、島の反対側にあるゲストハウスまで、15kmほどの道のりですが、写真のとおり街灯は全くありません。でも意外と月明かりで明るく、島には熊やキツネもいないので暗いのは特に苦になりません。本当に大変だったのは坂でした。標高330mくらいまで登る坂が、奥尻港から登る道はかなり急で、しかも夜なのにめちゃくちゃ暑い。途中押して歩きつつ、何とか登り切るとあとはずっと下り坂でした。

下りは下りでまた危なく、タヌキがやたらと道端にいてびっくりすることも。海沿いに出てから、道路の端が壁になっていて、逃げられないタヌキと競走する場面が。20km/hくらいでしか走れないようで、すぐ追いついてタヌキも焦っていました。
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トンネルも短いですが灯りはありません。港から島反対側までで、車は10台も見かけませんでした。

港から1時間半、何とか頑張って今日の宿「奥尻ゲストハウス imacoco」に到着。若いオーナーさんが迎えてくれました。1泊素泊まりで4000円、今回は2泊します。シャワーを浴びて洗濯をしていると、同じ船で来たママチャリ北海道一周中のお兄さんも到着し、いろいろ意見交換?のあとの就寝でした。

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北檜山〜江差
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奥尻港〜湯浜

【今日の走行距離:109.43km】

【1日目からの合計:363.16km】

(3日目おわり)

(4日目へつづく)