2021.7.24 道南一周2021【8日目】

2017年、学生時代に始めた自転車北海道旅も、今年で5年目を迎えました。今回は未踏の地、道南一周を目標に走っていきます。

8日目の今日は、函館から恵山を往復します。もともとは海沿いに森まで行くつもりで出発したものの、出た時間が遅く断念しました。

今朝はゲストハウス「函館クロスロード」からスタート。今日も連泊するので、荷物は宿に置いて出発します。一昨日から3連泊となりました。

道南一周なので、函館から更に先へ進み、苫小牧まで走るのが当初の目標でしたが、予想以上の暑さに疲れてしまい、今年は函館までとなりそうです。

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まず函館駅近くの朝市に来ました。サーモンづくし丼、ご飯は大盛り無料のお店だったのでもちろん大盛りです。宿の人に教えてもらったお店は混んでいて行けませんでしたが、それでも大満足です。
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青函連絡船摩周丸」1988年まで運航していた船が函館駅近くの岸壁に繋がれ、今はかつての歴史を伝える博物館として整備されています。2年前の函館訪問時に中は見学しているため、今回は外観のみ。

いよいよ海沿いをひたすら東へ走り、亀田半島の先端・恵山を目指します。国道278号を走っていくと恵山方面です。ただ自転車の場合はずっと国道ではなく、集落を通る海沿いの平坦な道を走ると良いと思います。漁港近くの集落では、昆布干しの様子も見学できます。
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国道沿いの斜面に突然現れたアーチ橋。これは国鉄戸井線用の橋梁跡です。戸井線は五稜郭なら湯の川を通り、亀田半島先端近くの戸井までを結ぶ計画でした。ただこのアーチ橋やトンネルなどの建設は進んだものの、戦時中に建設が中断され、結局完成することはありませんでした。戦後も青函トンネル計画時、下北半島と亀田半島を結ぶルートが検討され、実現すれば戸井線の施設も活用できましたが、火山帯上にあることから現在の竜飛岬と白神岬を結ぶルートとなったということです。
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道の駅なとわ・えさんから恵山の眺め。

函館市街を出ると、なかなか休憩できるお店はなく、この道の駅と向かいにあるローソンくらいしかありません。
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名物の昆布ソフトをいただきます。味は思ったより昆布風味が薄く、ちょっとしょっぱいソフトクリームでした。もちろん美味しいは美味しいものの、少し期待はずれでした。

休んだ後はいよいよ恵山へ。
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恵山へはかなり急な坂道でした。最大14%!の勾配標識がありました。暑さも増すなか、休み休み山上を目指します。途中、写真のように赤茶色の山頂も見えました。
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やっとの思いで山上まで来ました。ここは海峡展望台、津軽海峡が一望できる…はずですが、残念ながら海は雲に覆われていました。

海峡展望台から少し下ると、道がなくなり火口原駐車場があります。日陰に自転車を停めて、恵山山頂へ登山道を歩きます。
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火口原駐車場から少し歩いたところで、恵山の特徴である赤茶色の山肌が臨めます。活火山に登ることはなかなか無い機会なので、興味深い風景ばかりです。
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ところどころ、火山ガスが噴出しています。登山道をガスが通り抜けると、今までに感じたことがない、硫黄臭、硫化水素の臭いがしました。硫黄臭はよく温泉のような匂い、とも言われますが、心地よいレベルを超えて身体に悪そうなくらいの濃さでした。
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火山活動で出来たであろう、ごつごつとした岩が山肌に散らばっています。
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火口原に広がる草原と火山岩たち。
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山頂に近づくと緑はほとんど無くなり、岩だらけの風景が続きます。大きな日陰も無く暑いため、岩の小さな影で何とか休みながら頂上を目指します。
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ときおり硫黄分を含んだ、黄色い岩場も見られました。ペンキで塗ったような真っ黄色の石も落ちていて、不思議な光景です。

登山口から1時間くらい歩いてきました。視界に緑がまた戻り、少し開けた尾根が続く所に来ると山頂はすぐそこです。
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ついに山頂に到着!

小さな神社があります。
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恵山大権現。恵山は古くから山岳信仰の対象となっていました。
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大権現から眼下の津軽海峡を望む。相変わらず対岸は雲に覆われて見えませんが、函館市街から走ってきた海沿いの道のりがよく分かります。
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大権現から少し登山口方向へ戻ると、山頂の標柱があります。恵山は標高が618mと、決して高い山ではありません。低山でありながら、火山ならではの荒々しく独特な風景が楽しめるのが醍醐味と言えそうです。
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登山口の火口原駐車場方面を望む。f:id:suzumetravel:20210724235835j:image

登山口まで下りてきました。

下山は早く、30分くらいで下りてこれました。不思議な風景が連続する恵山、是非また訪れようと思います。今度は雲が少なく、津軽半島まで見える天気の日に来たいです。

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道の駅向かいのローソンで買った弁当で、とりあえずお腹を満たします。恵山付近は飲食店が全くなく、道の駅のレストランも15時で閉まるので、やむなくのコンビニ弁当です。

もともとはこのまま北上し、森を目指す計画でしたがこの時間では厳しく断念。大人しく来た道を函館へ戻ります。
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この時間になると暑さも収まり、海沿いの国道は気持ち良く走れました。
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国道からトンネルが見えた気がして、戻って確かめてみると国鉄戸井線の線路になるはすだった、高台の平地が津波避難路になっていました。トンネルもそのまま残されているようです。入口へ近づこうするもあまりの藪っぷりにすぐ諦めました。
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北海道〜本州最短の地、津軽半島まで17.5kmです。津軽半島はぼんやりと見えるような、見えないような…
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釜谷漁港のあたりから見える釜谷富士。小さな山ですが、本家の富士山より綺麗な三角形をしています。案内板によると、古くは航海の目印となっていたのも納得です。
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磯の香りがする中、沢山の昆布が夕日に照らされていました。漁港の周りの家々では、どこも砂利が敷かれた昆布干し場があります。数人で協力して、昆布をまとめて束にしている様子も見られました。初めての自転車北海道旅で、日高半島を走った時は家の前の干し場を越えて、歩道まで昆布が溢れていたのを思い出しました。なかなか衝撃的な光景で、印象に残っています。
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時刻は18時半、函館市街地が近づくと、函館山が見えてきました。ただ今日もまた、山頂の辺りは雲に包まれています。晴れていれば昨日のリベンジで、函館山登山のつもりでしたが、結局函館に滞在した3日間、一度も夜景は楽しめませんでした。写真ように、曇りではない天気ですが何故か函館山のあたりだけ雲がかかっています。
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湯の川温泉のラーメン屋「北海ラーメン」に来ました。昔ながらの店構えです。 
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塩ラーメン・大盛@700円

お店はおばあさんが一人で切り盛りされているようで、壁に掲げられたメニューからお店の歴史が伝わってきます。ラーメンは海鮮風のあっさりとしたスープで、正統派の塩ラーメンという感じでした。ボリュームもあって大満足です。
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湯の川温泉から少し走り、住宅街にある函館乃木温泉なごみに来ました。陸上自衛隊・函館駐屯地の近くにあり、市電の停留場も近いです。もちろん温泉ですが、440円と驚きの銭湯価格でした。湯船も広くのんびり出来ました。
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温泉に入ると少しお腹が空いて、またまた来てしまいました。2日ぶりのラッキーピエロです。
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チーズバーガーとラキポテ!やっぱり味には間違いありません。

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今日も宿はゲストハウス「函館クロスロード」3泊目からは2000円で泊まれます。道南いさりび鉄道七重浜駅、なによりラッキーピエロも近くて便利な場所にあるお宿です。オーナーさんに地元ならではの函館情報も色々教えてもらえて助かります。

明日はいよいよ北海道最終日、夜中の苫小牧発のフェリーに合わせて、列車も使いつつ移動するつもりです。

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【今日の走行距離:108.30km】

【1日目からの合計:725.28km】

(8日目おわり)

(9日目へつづく)

2021.7.23 道南一周2021【7日目】

2017年、学生時代に始めた自転車北海道旅も、今年で5年目を迎えました。今回は未踏の地、道南一周を目標に走っていきます。

7日目の今日は函館市内を観光します!

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今日は北斗市のゲストハウス・函館クロスロードから、なんと昼過ぎ(13時半)のスタート。疲れも溜まっているのか、起きると既に10時を過ぎていました。とりあえず朝ごはんはカップ焼きそばを食べて、今日も泊まって連泊する予定なのでのんびり出発しました。
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函館市内、湯の川温泉近くにあるラーメン屋さん「ブルートレイン」へやって来ました。北海道内の無人駅でよく見かける、車掌車を改造した建物です。
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中にはレトロな鉄道部品がたくさん。蒸気機関車が牽く、昔の客車列車に乗ったような気持ちになれます。
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急行ラーメン@640円をいただきます。

普通ラーメンが並で麺1玉、急行が麺1.5玉、特急が麺2玉のようでした。函館名物の塩ラーメンですが、焦がし背脂がいいアクセントでコクがあるスープになっていて、結構気に入りました。この味でこの値段なら、家の近くにあると毎週通ってしまいそうです。
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湯の川温泉からは、海沿いを函館山方面へ走ります。途中函館競馬場の横を通ると、カンカンと馬の蹄鉄を打つ音が聞こえました。
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函館山のふもと近くまで来ました。左の洋館はフレンチレストランの唐草館、写真を撮った時はお店だと気づきませんでした。奥は函館市電の青柳町電停です。
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その近く、函館公園内にある函館市立函館博物館へやって来ました。
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アイヌの人々が身につけていた装飾品が展示されています。開拓使が採集したという耳飾り、ニンカリと胸飾りのシトキウシタマサイ。大きな青玉やガラス玉は、大陸や和人との交易で入手されたそうです。
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こちらはアットゥシという、木の内皮の繊維で織った衣服です。普段着には文様をつけず、晴れ着には切り抜き文様や刺繍を施したそうです。
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縄文時代の遺跡の特別展が行われていました。写真は、クマやフクロウ、ヘビ、ナマコ、ウリボウなど、動物をかたどった土の像です。縄文時代の人々は、多くの生き物に囲まれて生活していたことが分かります。
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函館博物館の入り口近くにたたずむ洋館、1879年に開拓使が建てたもので、旧函館博物館二号といいます。明治建築の中でも全国的にも古いそうで、北海道指定の有形文化財となっています。
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動物園、クジャクのオリにてエサ食べ放題だというスズメ。そのほかエゾリスやエゾタヌキもいました。

函館公園には無料の動物園やこども遊園地もあります。園内はとてものんびりとした雰囲気で、旅人でも地元の人に混じって安まることができる場所です。
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函館公園から市電の終点がある谷地頭温泉を抜けて、更に海沿いを進み立石岬へ。岬の先端からは津軽海峡を一望できます。
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立石岬から少し移動して函館山の登山口へ。18時ごろから登り始めました。
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尾根のあたりまで来ましたが、登るにつれて雲が濃くなり、見晴所からも雲が邪魔で景色がよく見えません。
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函館山とは反対側の、立石岬方面へ山上を歩いていくと雲が切れるポイントがありました。東西を海に挟まれた、函館の街の様子がよく見えます。
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日が暮れてきました。夜景は望み薄ですが、とりあえず函館山へ向かいます。函館山に近づくと登山道にエゾシカがいて驚きました。どこかから迷い込んだのか、本来はいない生き物だそうで、後日北海道新聞でニュースになっていました。
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展望台からの眺めです。本来ならここから、日本三大夜景といわれる函館の夜景が見られたはずなのですが…

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ロープウェイの駅も、雲に包まれなんとなく幻想的な雰囲気に。下山はロープウェイでも良かったですが、すぐ下りられそうだったので登山道を走りおります。
展望台から20分くらいで、登山口の駐車場に戻ってきました。時刻は20時を過ぎ、お腹も空きましたがいい店があるかな、と思ってGoogleマップで調べてみると、ありました。早速向かいます。

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大町にあるお寿司屋さん「弁天寿司」に来ました。Googleマップで値段がリーズナブルかつレビューも高評価で、寿司屋に一人で入るのは抵抗があったものの、あまりに良さそうだったので思い切ったのが大正解。寿司を握る職人さんはとても気さくな方でした。

目の前で握ってもらった寿司を食べるのは初めてで、夢中で食べていました。うに、すじこ、かに、まぐろなど、特上握り9貫で2000円、本州では考えられない値段です。
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うにとすじこ。ウニは子どもの頃食べて以来、味が苦手でしたが、今回食べてみて考えが変わりました。やっぱり本物は違います。以前サロマ湖のホタテを食べた時も感じましたが、苦手な海産物がある人は、北海道に来るとその良さが間違いなく分かると思います。
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函館駅へ向かう途中、たまたまレンガ倉庫街も通りました。
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JR函館駅。かつては青森からの連絡船が到着する、北海道の玄関口でした。明後日、苫小牧港までの移動に使う青春18きっぷを買いました。

函館駅からゲストハウス函館クロスロードまでは20分くらい。

明日は函館から海沿いを東へ走り、恵山経由で森まで行くつもりですが、どうなるか。距離は130kmくらいあって、早起き必須なので起きられるかが問題です。

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宿〜湯の川温泉函館山

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函館山〜宿

【今日の走行距離:96.61km】

【1日目からの合計:616.98km】

(7日目おわり)

(8日目へつづく)

2021.7.22 道南一周2021【6日目】

2017年、学生時代に始めた自転車北海道旅も、今年で5年目を迎えました。今回は未踏の地、道南一周を目標に走っていきます。

北海道6日目の今日は、松前から北海道最南端・白神岬を通り函館へ向かいます。

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今日は松前の宿「よこはま荘」からスタート!7時から朝ごはんをお願いしました。ご飯のお代わりもいただいて、大満足で出発しました。
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宿近くの旧国鉄松前線・松前駅跡。

8:50に宿を出発、昨日から引き続き、国道228号を海沿いに走っていきます。今日は曇っていて涼しく、昨日より走りやすそうです。
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国鉄松前線の橋梁跡がありました。松前線は30年以上前に廃止されましたが、橋脚は今も変わらず残っています。
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松前から1時間弱、北海道最南端の白神岬に到着!白神岬灯台を背景に記念撮影。灯台は残念ながら立ち入り禁止です。

白神岬を覆道でくぐる国道は、トンネルの天井コンクリートが剥離して、片側交互通行になっていました。数日前は通行止めだったそうなので、無事通過でき良かったです。
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白神岬、国道わきの駐車場にある記念碑にて。これで北海道最北端・最東端・最南端を自転車で訪れました。最西端の尾花岬は、岬の近くまで到達不可能なものの、今回の旅でその姿を見るつもりだった…はずでしたが、ルート選択のミスで内陸を通る国道を選んでしまい、行くことは出来ませんでした。この旅最大の失敗かもしれません…
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駐車場から海岸に降り、岬の先端を臨みます。岩がいくつかあって、厳密にはどこが最南端なのでしょうか?
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海岸から白神岬を。左側の岩の切れ目に国道が通っています。

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白神岬からまた少し走り、福島町の吉岡漁港に来ました。普通の漁港ですが、地下深くには青函トンネルが通っています。

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吉岡漁港近くにあった伊能忠敬像。案内板によると、伊能忠敬は当時函館に上陸するつもりが、潮の流れでここ吉岡の地へ上陸しました。ここから厚岸まで北海道沿岸を測量していったということです。
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そして福島町の中心部に到着、横綱千代の山千代の富士記念館があります。ここ福島町は、横綱を二人輩出した唯一無二の町ということです。
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そして横綱記念館の近くにあるのが、福島町青函トンネル記念館。北海道と本州を結ぶ、世界最長の海底トンネル・青函トンネルの記念館で、ここ福島町は北海道側の建設起点でした。
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記念館の外には、トンネルの掘削に使われたトロッコがいくつか展示されていました。

入館料400円を払い中へ。
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青函トンネル誕生のきっかけとなったのが、青函連絡船の遭難事故です。1954年、函館を出航した青函連絡船「洞爺丸」に台風が直撃し沈没、1000人以上の方が亡くなるという痛ましい事故が起きました。当時、北海道と本州を結ぶ交通機関青函連絡船しかなく、代替となる安全な交通路として、津軽海峡をトンネルで貫く壮大な計画が立ち上がったということです。
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館内は実際のトンネル掘削を撮影したビデオや、測量に使われた道具、貫通に関する記念品などが展示されていました。自転車で走れば半日はかかるような長大トンネルを、狂いなく北海道側、青森側から掘り進めた技術には本当に驚かされます。途中、地下水の異常出水など大きな試練もありましたが、着工から24年が経過した1985年、青函トンネルはついに貫通。1988年から鉄道トンネルとして北海道と本州を結んでいます。
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青函トンネル開業から2014年まで、トンネル内には海底駅がありました。北海道側にあるのが吉岡海底駅、青森側が竜飛海底駅でした。2つの海底駅は、非常時の避難設備の設置やトンネルの保線基地として開設され、下車しても見学のみで地上への出入りは出来なかったようです。駅では無くなった現在も、非常時の地上への避難路としての役割は続いています。
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記念館で売っていたトンネル羊羹。青函トンネルをイメージした形、とはいえただの丸い羊羹…ですが味は絶品でした。

福島町からは峠を越えて知内町へ。登りは緩やかなものの長くすこし大変でしたが、昨日までの暑さでは無かったので助かりました。
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知内の町が近づいたところに、青函トンネルの出口があります。道路脇に展望台があり、ここから青函トンネルを通過する新幹線を望むことができます。

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青函トンネルを通過する北海道新幹線の時刻が掲示されていました。新幹線以外にも、貨物列車の通過もあります。

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青函トンネルを出るはやぶさ11号。東京発新函館北斗行きの新幹線です。

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国鉄松前線・重内駅跡。
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重内神社、開拓記念碑がありました。
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木古内町に入り、北海道最南端の駅・北海道新幹線道南いさりび鉄道木古内駅に着きました。やまぶき色の車両はいさりび鉄道の普通列車です。

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木古内駅の向かいにある道の駅で、15時とかなり遅めのお昼ごはん。パン屋さんで塩パンとザンギサンドを、塩パンはちょうどいい塩気で、暑い時期にはもってこいでした。
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木古内からは国道228号道南いさりび鉄道線(旧JR江差線)沿いを走ります。駅めぐりも楽しみつつ函館を目指してラストスパートです。

写真は貨車を改造した駅舎の釜谷駅
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貨車駅舎の中はこんな感じ、ストーブに小さなきっぷうりばもあります。普段は無人駅ですが、委託された近隣住民の方が午前中は切符を売っているそうです。

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木古内へ、道南いさりび鉄道の列車が走っていきました。この辺りは海と線路に挟まれた所を国道が通っています。

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少し寄り道、トラピストクッキーで有名な当別トラピスト修道院へ。国道からいさりび鉄道の踏切を越え、少し坂を登ると修道院へ真っ直ぐ並木道が続いています。車通りも思ったより少なく、のんびりポプラ並木の風景を楽しむことができました。軽い気持ちで寄った場所でしたが大正解でした。

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トラピスト修道院の駐車場横にある売店でソフトクリームを。トラピストクッキーも付いています。トラピスト発酵バターを使っているソフトクリームは、濃厚でなかなか美味しかったです。
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トラピスト修道院最寄りの渡島当別駅。駅舎は修道院風の建築でした。
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渡島当別駅の駅前にあった観光案内看板、目つきがあやしいキャラクターがいました。北斗市ゆるキャラらしいです。
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茂辺地北斗星広場に来ました。ここには2015年まで運行していた寝台特急北斗星」の客車が2両保存されています。祖父と北海道に来た時、上野から函館まで乗った思い出のブルートレインです。
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ただ車両をよく見ると塗装に錆が浮いていて、保存というよりは放置が近いかもしれません。人気も知名度もあった列車なので、もっと有効活用できたらいいのにと思います。
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海上へ延びるベルトコンベア。上磯には東日本最大の石灰石鉱山があり、太平洋セメント・上磯工場で加工したセメントをベルトコンベアで運び、船で各地へ輸送しています。

コンベアの背後に函館山が見えますが、山頂付近は雲がかかっていて、今日は名物の夜景は見られなそうです。
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18時前、今日の宿の北斗市のゲストハウス「函館クロスロード」に到着!ドミトリーは1泊2500円、北斗市ですが函館市内はすぐそこで、便利な立地です。実は宿のオーナーさんは私の卒業した高専の大先輩で、色々面白い話が出来ました!
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晩ごはんは宿近くのラッキーピエロ・港北大店に来ました。入ってすぐの所に、バーガーのオブジェがあります。
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スペシャル生ベーコンエッグバーガーに、ホワイトソースがかかったラキポテをテイクアウト。セイコーマートで北海道ブランドのお酒、サッポロビールハスカップサワーも買ってきました。

明日は連泊の予定なので、函館市内観光を楽しみます。

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【今日の走行距離:96.61km】

【1日目からの合計:616.98km】

(6日目おわり)

(7日目へつづく)

2021.7.21 道南一周2021【5日目】

2017年、学生時代に始めた自転車北海道旅も、今年で5年目を迎えました。今回は未踏の地、道南一周を目標に走っていきます。

北海道5日目の今日は、奥尻島から北海道に戻り、江差から松前を目指します。

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今日は「奥尻ゲストハウス imacoco」からスタート。珍しく早く5時に起床。というもの、奥尻島を出るフェリーは朝7時と15時の2便しかないため、この時間の出発になりました。夏の北海道の日の出は早いため、5時でもすっかり明るくなっています。

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そしてフェリーが出る奥尻港は、ゲストハウスと反対側の海なので、一昨日の夜苦労して登った坂をまた越えていくことになります。寝起きすぐのヒルクライムはなかなか厳しいものがあります…
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峠を越え、港へと坂を下っていきます。一昨日の夜は真っ暗な中登ったため、こんな急な道だったとは思いませんでした。
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奥尻港のフェリーターミナル建屋。ようこそ佐藤投手のふる里へ…オリックスブルーウェーブ、とあります。名選手・名コーチとして知られる、元プロ野球選手の佐藤義則さんが奥尻島の出身とは知りませんてした。

奥尻港にはフェリーの出航20分前、6:40くらいに到着しました。ゲストハウスimacocoからは1時間20分くらいかかりました。我ながら、寝起きでよく頑張ったと思います。
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フェリー「カランセ奥尻」は定刻通り7時に奥尻港を出発しました。カランセとは、奥尻島固有のラン科の植物、オクシリエビネの学名「カランセ/Calanthe」に由来しているそうです。
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だんだん遠くなりゆく奥尻島。ぜひまた美しい海を見に来たいです。

朝ごはんにパンを食べた後は、江差到着直前までひたすら寝ていました。
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9時半前に江差港に到着。自転車を組み立て再びスタートです。今日は松前までと、行程に余裕があるため少し江差を観光してから走ります。

まず来たのは、旧檜山爾志郡役所(江差町郷土資料館)。明治時代に建てられた西洋建築で、かつては郡役所、警察署、町役場として使われていました。中は郷土資料館となっていて、美しい建築のほか、にしん漁など江差の歴史についても知ることが出来ます。
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2階のバルコニーからは江差の町と港を一望できます。左にはかもめ島も。
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江差線の展示もありました。

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旧檜山爾志郡役所の前にあるのが、この「土方歳三 嘆きの松」です。明治維新当時、新政府軍との間で箱館戦争を戦っていた旧幕府軍の軍艦、開陽丸はここ江差の地で暴風雪に遭い、座礁し沈没しました。土方歳三榎本武揚座礁した開陽丸をここから眺め、土方歳三が嘆きながら叩いた所から、この松が曲がったという故事があるそうです。

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郡役所から少し走り、旧江差線江差駅跡に来ました。駅があった場所は整備され、駅名標とレールがモニュメントとして残されています。
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江差駅跡近くにある「旧江差駅資料展示館」に来ました。江差駅を含めた、江差線江差木古内間は2014年に廃止されましたが、廃止前の2013年夏に祖父と江差を訪れたことがあり、当時を思い出しました。
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江差は、五稜郭を起点とする江差線の終着駅でした。
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江差市街から上ノ国町方面へ向かいます。途中、江差線が走っていた当時の立体交差が残されていました。
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江差線廃止後も、川を渡る橋は全て撤去されなかったようで、多くが残っているように感じました。
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江差町から上ノ国町に入り、まだ11時ですがお昼ごはんにします。ラーメンめんぞう・上ノ国店で焼肉ラーメン@950をいただきます。肉のほか麺の量も多く、またスープも好物の味噌で大満足でした。ただ食後は暑すぎて、隣のスーパーで少し涼んでからまた走りました。
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上ノ国町を流れる天の川。
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国道から離れて坂を登り、続日本100名城の一つである、勝山館跡へ来ました。勝山館は松前氏の祖である武田信廣が、15世紀後半に築いた山城です。ガイダンス施設があり、復元模型や出土資料の見学が可能です。

上ノ国の地名の由来についてもここで知りました。15世紀ごろの北海道は、京都に近い日本海側は上の国、太平洋側は下の国と呼ばれていたことの名残だそうです。江差上ノ国松前日本海沿岸地域は、北海道内でも古くから栄えた場所のため、このような歴史が残っています。
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道の駅上ノ国もんじゅにて、マンホールカードと銀星シトロンを入手。銀星シトロンは何かと思えば普通のサイダーでした。糖分は北海道産のビート(甜菜)を使っているのが特徴のようです。
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上ノ国町市街地を出ると、2時間くらい写真のような景色が続きます。海沿いは断崖になっていて、道路は高巻きして高架橋で進んでいきます。
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北海道最南端の町!松前町に入りました。いよいよここまで来たかという感じです。
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松前町江良にて、個人商店らしいセラーズわたなべにて休憩。一番暑い時間帯です。
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ガラナガリガリ君で体を冷やします。九州みかん味は結構美味しいのでオススメです。
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はるか向こうに不思議な形の渡島大島(松前大島)が見えました。かなり大きな島に見えますが人は住んでおらず、日本最大の無人島ということです。
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牛が草をはんでいます。今回の旅では初めて見かけました。思えば、小樽から走ってきた海沿いは険しい地形ばかりで、酪農には向きそうもありません。
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今日のゴール、松前に到着!最後の日本式城郭・松前城です。桜の名所としても知られています。こちらも江差と同じく、2013年に祖父と訪れたため懐かしの再訪となりました。残念ながら到着が遅く、ギリギリ中の見学には間に合わず。
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今日の宿は「よこはま荘」です。2013年に松前に来た際も、こちらに宿泊しました。1泊2食付きで7000円でした。
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お部屋の様子、南殿というお部屋です。ご飯の前に共同のお風呂に入り、18時から夕食でした。
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夕食は盛りだくさん、この季節なので、そうめんがあるのが良かったです。もちろん名物の松前漬けも付いています。

明日の朝は7時に朝ごはんをお願いしたので、早めに寝ました。この日は夜も暑かったです。

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奥尻島湯浜〜奥尻港

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江差港〜松前

【今日の走行距離:88.37km】

【1日目からの合計:520.37km】

(5日目おわり)

(6日目へつづく)

2021.7.20 道南一周2021【4日目】

2017年、学生時代に始めた自転車北海道旅も、今年で5年目を迎えました。今回は未踏の地、道南一周を目標に走っていきます。

北海道4日目の今日は、前夜到着した奥尻島を一周します。

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今朝は奥尻島湯浜の「奥尻ゲストハウス imacoco」からスタート!8時半に日差しで目が覚めました。この時期の北海道は日の出が早く、4時にはもう明るいため日差しに何度か起こされつつの起床。江差で調達したパンで朝食です。
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9時半に出発!一周65kmと言われる奥尻島、さあ何時間で一周出来るでしょうか?
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こちらは前夜同じ船で奥尻入りした、北海道一周されているお兄さんのママチャリ。反射テープを巻いて安全対策は完璧そうです。
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北追岬公園に立つ彫刻像。奥尻島の西端のクズレ岬にある公園で、自然の中の美術館がコンセプトらしく、彫刻家の流政之氏製作の彫刻が点在しています。
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島を反時計回りに南下していきます。それにしても少し緑がかった海が綺麗です。
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よく道端に落ちているウニの殻。カモメが食べた跡だそうです。人間以外もウニを食べるとは知りませんでした。
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海沿いの川ですが、大きな岩がゴロゴロ転がっていました。
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基本的に、島の周りは岩があり険しそうでした。
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島の最南端近くにある、奥尻島もう一つの玄関口、奥尻空港に来ました。今の時期は函館空港、札幌丘珠空港との間に就航しているようです。
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青苗岬灯台。最南端の青苗岬を臨む高台に立っています。北海道南西沖地震の際には根元から折れてしまったそうです。
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徳洋記念碑。青苗岬に1931年に建てられました。明治13年に青苗沖に座礁した、英国軍艦アイアン・デュークを、乗艦していた有栖川宮威仁親王が、島民や他国軍艦と協力して救助に当たったことを記念した碑です。北海道南西沖地震津波にも耐え、今日も立ち続けています。
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青苗岬の海岸に下りてみました。ロシアから流れてきたゴミも落ちていて、写真はヨーグルト?のようです。
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青苗岬の高台にあるのがこの「時空翔」です。北海道南西沖地震で、犠牲となられた方の慰霊碑で、黒御影石で作られています。中央のくぼみは震源となった南西沖を向いていて、震災のあった7月12日にくぼみに太陽が沈みます。
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時空翔の隣にあるのがこの奥尻島津波館。北海道南西沖地震の被害と復興の様子のほか、奥尻島の歴史についても学ぶことができます。

見学中は係の方に案内いただき、色々なお話が聞けて大変勉強になりました。特に衝撃を受けたのは、地震の発生3分後には津波奥尻島を襲ったということで、揺れが収まってからだと2分も猶予が無かったそうです。その他、津波は最大30mにもなったこと、地震後集落ごとに高台への避難路が整備されたことなど、知らなかったことばかりでした。

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青苗遺跡より出土の丁字頭勾玉です。科学分析の結果、新潟県糸魚川産の翡翠で出来ていて、3〜6世紀近畿地方で製作されたといいます。昔の奥尻島は、北からのオホーツク文化のほか、この勾玉が示すように、南の文化とも交流があったことが分かります。
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津波前後の青苗地区の写真展示がありました。現在、津波館が建ち、公園に整備されているここは、住宅街だったことが分かります。青苗に住む人の多くが漁師だったそうです。
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津波で流された道路工事の標柱が、海流に乗ってユーラシア大陸沿いを流れていき、兵庫県浜坂町に流れ着いたそうです。
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青苗地区からは東海岸を北上します。穏やかで鮮やかな青い海からは、先程聞いた大津波ののとは、全く想像も出来ませんでした。
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奥尻島のシンボル、なべつる岩です。鍋の蓋の取手に見えることから名付けられたそうです。岩にはカモメが沢山いて、鳴き声が響きわたっていました。
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奥尻港近くの、島唯一のコンビニ・セイコーマート奥尻店でアイス休憩。離島でもアイスの種類は充実していました。今日の晩ごはんと明日の朝ごはん用の食料も調達します。
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弁天島
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島最北端の稲穂岬に到着!漁師さんのお店「北の岬さくらばな」にて遅めのお昼ごはんです。いかさし定食@1100円、新鮮なイカは柔らかくとろけるようでした。
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稲穂岬の先端には、賽の河原があります。ここは海難犠牲者を慰霊する場所で、「道南五大霊場」の一つとされています。
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島の中心部分、標高が高い所は畑や草原が広がっていました。
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島北西部は海岸線沿いに道路がなく、急な山道を走ることになります。一部未舗装の部分もありました。
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山の角度から地形の急峻さが分かると思います。中央が稲穂岬、その向こうに見えるのが北海道せたな町のあたりです。
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夕方17時、奥尻島一周ゴール!ゲストハウス近くの温泉「神威脇温泉」に入ります。2階は展望風呂になっていて、海を見ながら温泉につかることが出来ます。熱めのお湯で疲れも吹き飛びました。
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今日も昨日と同じく「奥尻ゲストハウス imacoco」に泊まります。奥尻港近くの漁協の売店で買った、冷凍糠ぼっけ、セイコーマートの冷凍ジンギスカン、冷凍炒飯で晩ごはんを作ります。キッチンは自由に使えて、ガスの赤外線調理器もあって糠ぼっけはそれで焼きました。そのほか水道水は湧水でかなり美味しいです。
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ジンギスカン焼飯と、焼きほっけで晩ごはんとします。焼きほっけは程よい塩加減で絶品でした。身も柔らかくて食べやすいです。ジンギスカン焼飯は美味しいものの、塩気が強すぎて最後は飽きてしまいました…

食後は洗濯をして(無料)、明日は5時に起きて7時の船に乗る予定なので、早めに寝ました。

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【今日の走行距離:68.84km】

【1日目からの合計:432.00km】

(4日目おわり)

(5日目へつづく)

2021.7.19 道南一周2021【3日目】

2017年、学生時代に始めた自転車北海道旅も、今年で5年目を迎えました。今回は未踏の地、道南一周を目標に走っていきます。

今日はせたな町北檜山から、江差まで走り、フェリーで奥尻島を目指します。

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8:45、北檜山のさわだ旅館からスタート!朝ご飯は前日セイコーマートで買っておいたパンで済ませました。今日も暑くなりそうです。
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国道229号で江差を目指します。北檜山〜大成の間は海から離れ、内陸を走ります。海沿いにも道があるので、景色を楽しむにはそっちの方が良かったかもしれません。海沿いルートだと、岬までは行けないものの、北海道最西端の尾花岬も見ることが出来たようです。すっかり忘れてました。
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峠になっていて、変化のない上りが続きます。暑すぎて休憩しようと立ち止まりますが、日陰もないのでなかなか大変です。
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峠には檜山トンネルがありました。全長1000mを超えるトンネルですが、写真のとおり入口から出口の光が見えていて、実際の長さより近く見える気がしました。
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10時半、せたな町・旧大成町の平浜海水浴場にて。国道を挟んで、道の駅てっくいランド大成があります。
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この辺りは面白い形の岩が多く、走っていて退屈しません。
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奇岩・親子熊岩。親熊が子熊を抱き抱えているように見えます。
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溺れてしまった親子熊を、神様が岩に変えた…という伝説があるようです。
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12時まえ、八雲町熊石(旧熊石町)のセイコーマートで休憩。この後お楽しみが控えているため、小腹を満たす程度で。
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八雲町から乙部町に入ります。
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おかしない?

おかしくはないけど、どこか気になる地名です。
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6月6日、国道229号線の鳥山側、館浦トンネル手前で崖崩れが発生し、229号線は迂回が必要となっています。現在は調査を行い対応策を検討しているようで、通行止めはかなり長期化しそうです。
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公式に案内されている、道道経由の迂回路ではありませんが、通行止め箇所から3km弱東進した所から農道に入ると、6km程度の迂回で済みます。
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乙部八幡神社。今年で創建420年の旗が立っていました。
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お楽しみといえばこれ!函館名物で有名なラッキーピエロですが、少し離れたここ江差でも食べることが出来ます。
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ラッキーピエロはお店ごとに内装のコンセプトがあるようで、この江差入口前店はオードリー・ヘップバーンがモチーフになっています。
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ナンバーワンセット@734円、名前の通り人気ナンバーワンのチャイニーズチキンバーガー、ラキポテ、ウーロン茶のセットです。バーガーはがっつり食べられる大きさで、ホワイトソースがかかったポテトもうまい。
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江差の市街地まで来ました。奥尻島ゆきのフェリーまで、一時間くらい余裕があるので、少し寄り道します。写真は復元された幕末の軍艦、開陽丸です。開陽丸はここ江差で暴風雪により座礁し、沈没してしまいました。
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江差港の近くにある、かもめ島に来ました。古くからニシン漁や北前船貿易の舞台となっていたそうです。写真は厳島神社の鳥居です。

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かもめ島の頂上に立つ、鴎島灯台です。ニシン漁で栄えた江戸時代から、かもめ島を目印に灯台を造っていたといい、現在もこの鴎島灯台が周囲の船の安全を見守っています。

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フェリーの時間が近づいてきました。建物の表示は"ノェリーㅤりば"になっているのが気になりますが、ハートランドフェリー江差フェリーターミナルです。夏のこの時期は朝と夕方の1日2便、江差から奥尻島へ向かうフェリーが発着しています。
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自転車はそのままフェリーに載せると、航走料金がかかりますが、タイヤを外して輪行袋に入れると手荷物として無料で持ち込めます。道北の羽幌から天売島・焼尻島へ向かう羽幌沿海フェリーと同じシステムです。
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17:40、フェリーは定刻通り江差を出航しました。
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先ほど寄り道した、開陽丸とかもめ島が見えます。かもめ島は港から見ると防波堤のようで、灯台があったように昔から重要な場所だったと分かります。
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江差の町がどんどん小さくなっていきます。また2日後帰ってくるものの、少しだけ寂しさも感じます。
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さっき走ってきた、海沿いの国道を走る車が見えます。

江差から奥尻島は、北海道と奥尻島との最短距離ではないため、北海道と斜めに走っていくような航路となります。最短距離となるのはせたな町で、江差との距離の半分くらいです。数年前までは、夏の間瀬棚〜奥尻島航路もあったものの、利用者が少ないためか現在は休止中です。
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夕焼けの中、奥尻島を目指します。

晩ごはんは、江差のスーパーで買った寿司を船内で食べました。特に揺れることもなく快適な航海でした。
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19時半ごろ、夕焼けでまだ明るい中奥尻島の山容が見えてきました。意外と険しそうです。
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19:50、江差から2時間、定刻通りの奥尻島到着です。フェリーから降りた人は車で行ってしまい、一人残されて自転車を組み立てます。20時すぎ宿を目指して出発。
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奥尻港から山を越えて、島の反対側にあるゲストハウスまで、15kmほどの道のりですが、写真のとおり街灯は全くありません。でも意外と月明かりで明るく、島には熊やキツネもいないので暗いのは特に苦になりません。本当に大変だったのは坂でした。標高330mくらいまで登る坂が、奥尻港から登る道はかなり急で、しかも夜なのにめちゃくちゃ暑い。途中押して歩きつつ、何とか登り切るとあとはずっと下り坂でした。

下りは下りでまた危なく、タヌキがやたらと道端にいてびっくりすることも。海沿いに出てから、道路の端が壁になっていて、逃げられないタヌキと競走する場面が。20km/hくらいでしか走れないようで、すぐ追いついてタヌキも焦っていました。
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トンネルも短いですが灯りはありません。港から島反対側までで、車は10台も見かけませんでした。

港から1時間半、何とか頑張って今日の宿「奥尻ゲストハウス imacoco」に到着。若いオーナーさんが迎えてくれました。1泊素泊まりで4000円、今回は2泊します。シャワーを浴びて洗濯をしていると、同じ船で来たママチャリ北海道一周中のお兄さんも到着し、いろいろ意見交換?のあとの就寝でした。

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北檜山〜江差
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奥尻港〜湯浜

【今日の走行距離:109.43km】

【1日目からの合計:363.16km】

(3日目おわり)

(4日目へつづく)

2021.7.18 道南一周2021【2日目】

2017年、学生時代に始めた自転車北海道旅も、今年で5年目を迎えました。今回は未踏の地、道南一周を目標に走っていきます。

今日は泊村から、せたな町・旧北檜山町を目指します。

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今朝は泊村の盃温泉「潮香荘」からスタート!朝から海が見える温泉に入り、朝ごはんをいただきます。焼き魚が美味しく、ご飯をおかわりして完食しました。
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潮香荘、部屋からの眺め。国道から少し上がった所にあるため、海と岩内方面へ続く陸地を望むことができます。

今日は9時半ごろスタート、出発後はまだ涼しく、スピードを上げて南下します。泊原子力発電所近くのトンネルを越えると、泊村から共和町へ。海沿いに進むと岩内町への最短ルートですが、ちょっと寄りたい場所があって内陸へ。
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道道269号を南西へ、道路の進行方向右奥がニセコです。正面の単独峰は方向的に羊蹄山?に見えます。
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10時半ごろ、今日最初の目的地、幌似鉄道記念公園・旧国鉄岩内線の幌似駅に到着!函館本線小沢駅から岩内駅を結んでいた、岩内線は、1985年に廃止されました。しかしこの幌似駅は、当時の雰囲気そのままに保存されています。 

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幌似駅駅舎。廃止から36年経ったものの、非常に良い状態で保存されています。駅裏手に国道を通したため、本来の場所からは移設されているようですが、雰囲気はそのままです。
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駅舎内は、きっぷうりばに運賃表、ベンチなども現役当時そのままに残されています。
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駅舎脇には花壇もありました。岩内線の廃止以来、大切に手入れされてきたことが分かります。
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ホームには駅名標も。
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客車と車掌車もそれぞれ1両ずつ保存されています。
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製造から半世紀以上は経っていそうな客車ですが、駅舎同様こちらも状態は良さそうです。

目的を達成し、一部岩内線の跡地を利用した国道276号岩内町へ向かいます。岩内へはずっと海からの向かい風が吹き、なかなか思うように進みませんでした。
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岩内町市街地まで来ました。セイコーマートで休憩。
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岩内運動公園にて、静態保存されているSL、D51 159を確認。
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道の駅いわないで、名物らしい、たら丸焼きとマンホールカードをいただきました。
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道の駅いわない向かいにはバスターミナル、岩内線の終着駅、岩内駅があった場所のようです。
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岩内からは国道229号に戻り、海沿いをひたすら走ります。今日もいい天気になりました。
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国道沿いに突然大きな建物の跡が…

ここは雷電温泉郷だった場所で、かつては温泉宿が何軒かあったようですが、今は全て廃業され、古びた建物が残るだけとなっています。バス停は雷電温泉郷の名前のまま、今日も現役なのが寂しさを強調させます。
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寿都(すっつ)町に入り、走ってきた海岸線を振り返ります。このあたりは湾になっていて、写真では対岸が見えています。
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弁慶岬に到着!岬を背に弁慶が仁王立ち。なぜここに弁慶?と思いますが、由来があるようです。

【奥州を逃れた義経・弁慶一行は蝦夷地に渡り、この地に滞在した。弁慶は、毎日この岬の先端に立って同志の到着を待っていたが、再会することはできませんでした。そんな弁慶の姿を見ていたアイヌの人たちはいつしかこの岬のことを「弁慶岬」と呼ぶようになったと言われています。(寿都町ホームページより)】
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弁慶像の奥、岬の先端にある弁慶岬灯台
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島牧村へ入ります。カントリーサインは滝の図案でした。
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島牧村の中心部、村唯一のセイコーマートで休憩。もう既に時刻は17時半でした。ここから今日のゴール、北檜山までは50km…少し無理な行程でしたが進むほかありません。
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不思議な形の岩。ずっと海沿いを走っていると、ところどころに色々な形の岩があって飽きることはありません。ただトンネルは飽きます。
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この辺りは、海沿いには道を通せないような地形が多く、そのため岬を貫通するトンネルが沢山あります。1000m以上の長さのトンネルも珍しくなく、それが連続することもあり自転車には厳しい道です。ただ交通量は少ないため、それ程神経質にならなくても大丈夫と思います。
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トンネルの出口をコンクリートでガチガチに固めています。もはや元の地形が分からないほどですが、崩落を防ぐには仕方ないことなのでしょう。
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島牧村からせたな町に入ったものの、19時13分、日が沈んでしまいました…

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須築トンネル、もはや壁です。
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だんだんと暗くなってきます。
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20時を過ぎると真っ暗になり、月明かりを頼りに走ります。ただ国道には瀬棚と北檜山の間は街灯がありました。

20時半、せたな町・旧北檜山町の中心部にある今日の宿「さわだ旅館」に到着!素泊まり4000円でした。
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宿すぐ近くの温泉ホテルきたひやまで、日帰り入浴が出来ました。温泉なので普段なら長めに入る所、かなり疲れていて15分くらいで出ました。
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晩ごはんはセイコーマートのカツ丼。店内調理のホットシェフは、コンビニ弁当のレベルを超えているので是非ご賞味ください。大盛で大満足。食べてすぐですが、倒れるように就寝しました。

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【今日の走行距離:149.34km】

【1日目からの合計:253.73km】

(2日目おわり)

(3日目へつづく)